平成26年12月15日月曜日

Om Shanti

今オーストラリアでは、イスラム教の差別問題が広がっています。

そんななか、今朝シドニーのカフェで、イスラム教の旗を掲げ、数十人の人質を抱え立てこもる事件が起きました。
一部の過激派の存在によって、みんなそうだと決めつけるタイプの人がイスラム教信者というだけで差別をし、多くの善良なイスラム教信者までが住みづらい状況になっています。

事件直後、差別行動への危機感から、バスの中でイスラム教徒の女性が頭のかぶり物をそっと脱いだのを見た人が、
「被って。私が一緒に歩くから。」と言ったら、その女性は泣き出し、感謝したそうです。
それからツイッターで、I'll ride with youというハッシュタグがすごい勢いで広がっています。

悲しい状況での、心温まるムーヴメントです。

http://www.gizmodo.com.au/2014/12/illridewithyou-sydney-stands-up-to-racism-with-one-beautiful-hashtag/


私にもイスラム教の友人が数名います。ヴァラナシで友達のイスラム教のおじいさんは、私のウェディングドレス作りにすごく協力してくれた人で、貧しいにもかかわらず、与える人で、いつもこまごまといろいろプレゼントをくれます。
今回会ったときは、サラスワティに、ヒンドゥー教の女神サラスワティーのステッカーをくれました。
敬虔なイスラム教徒のおじいさんが、ヒンドゥー教の女神のステッカーを買ってきてくれる、なんだか心が温まりました。

宗教による差別や紛争がなくなる日を願ってやみません。


ちょうどこの話を知ったとき、サラスワティを寝かしつけているところでした。
おしゃべりをしていたサラスワティは彼女が唯一言えるマントラ「オーム、シャーンティ、シャーンティ、シャーンティヒ」を何度も何度も唱えはじめました。私も一緒に繰り返しました。

平成26年12月13日土曜日

INDIA ラヴ、ガンガン

インドから戻りました。
オーストラリア、暑いかと思いきや、涼しい雨の日が続いています。
サラスワティとともに、いまだ時差ボケ中。

今回もコルカタから出入りして、ヴァラナシにずっといました。

At our apartment in Varanasi

ヴァラナシのおうちは、初めての場所でしたが、とってもいい場所でした。
ラヴィンドラ・プーリというヴァラナシでは閑静な住宅街で、いつも泊まるアッシーの中心地に比べて断然静かで、かつ便利な場所。とても広々としたおうちで、練習部屋や、洗濯機まであり、最高でした。次回もここって思ってます。   

ドゥルパドもサンスクリットもとても充実したレッスンでした。

ドゥルパドは一日おき、サンスクリットはほぼ毎日レッスンがあり、忙しい毎日でした。
そんななか、シェンがよい主夫をやってくれて感謝です。

Shen & Saraswati on bicycle

ヴァラナシの汚染は健在。。。今回も声出なくなりました。
完治までは2週間くらいかかりましたが、短い滞在期間無駄にできないので、レッスンは無理矢理行きました。
こんな状態の私にも忍耐強く教えてくれたグルジーに感謝です。

ある日のレッスンでの、「アーラープに深く入れば入るほど、自分の小ささを知る」というグルジーの言葉が印象的でした。

With Dhrupad guru-ji, guru-ma.

サンスクリット語のほうは、相変わらずパンク状態になりつつも、ただ暗闇をさまよいつつ拾いものを続けていた状態から、だんだん陽がさして、拾った物の使い道がわかるようになってきたかな、という感じです。でもまだまだあまりの膨大さに圧倒されてますが。

Irregular verbs in Sanskrit...

サンスクリット語、今回初めてグループレッスンで学びました。
お互いの質問や疑問から学び合えて、個人レッスンのときよりも理解が深まりました。

With my Sanskrit guru-ji & classmates

余談ですが、私のクラスメートのロシア人女性、すごく綺麗で、優雅で、、子供6人!え〜〜!とびっくりな人でした。私なんて一人で手一杯なのに、6人なんて、、、しかも男の子5人!、、、想像を絶する。ただ尊敬。下の子まだ2歳で、サンスクリットの聖典を学ぶのに年に4、5回インドに来る。。。しかも、家族全員で旅してるから、子供は全員学校入れず、彼女自ら家庭で教育。。。こんなにも私生活を質問攻めしたくなってしまう魅力的な人は久しぶりに出会いました。

サンスクリットグルジーのお孫さんの結婚式もありました。
インドの結婚式、数回出席しましたが、こんなにも優雅に流れる夜は初めてでした。無駄な待ち時間が全くなく、全てが速やかで滑らかに執り行われ、おいしい食べ物、プージャの時は無音で、その後のディナーは上品な古典音楽。なんとも気持ちのよい美しい式でした。

With Sanskrit guru-ji at his granddaughter's wedding

サラスワティーももちろんインド満喫しました。

牛も、やぎも、犬も大好きで、最初は全部「ワンワン!」と喜んで指差してましたが(笑)、だんだん、区別できるようになりました。

Saraswati's first Ganga boat ride

あと、とにかくガンガーが大っ好きで、見れば「ガンガン!」とうれしそうに叫び、そのうち、毎朝、「ガンガン!」と言って、連れてってとせがむようになりました。ブリスベン川に連れて行かなきゃな。こちらもガンガンになっちゃうのかな?


いつものごとくあっという間に時間は過ぎ、ヴァラナシの後、2日間コルカタに滞在しました。

Suprio Duttaさんという若手の素晴らしい歌手の方のおうちにお世話になりました。とても親切な家族で、毎食おいしいベンガル料理をごちそうになりました。

私が歌っていると、サラスワティが置いてあったエクタールを自ら弾き始め、セッションに参加。

Practice with Suprio & Saraswati in Kolkata

コルカタでインド古典声楽を学ぶ英里ちゃんにも前回に引き続き会いにいきました。こちらのおうち、サラスワティとたった数ヶ月違いのかわいい赤ちゃん、チクがいて、二人の赤ちゃんとの楽しい時間でした。サラスワティはオーストラリアに戻っても、私の携帯を見ては、「チク!チク!」と一緒の写真を見たがります。

Eiri, Chiku, Saraswati & me in Kolkata

インド、今回もとってもよい時間でした。これからは、たくさんの学びをゆっくり消化していきます。