平成22年6月29日火曜日

平成22年6月20日日曜日

Winter Festivals


インドもよくお祭りがありますが、オーストラリアもです。
先週4日間Woodfordで開催されたDreaming Festivalに、1日だけ行ってきました。アボリジニーなど先住民族の文化を尊重するお祭りで、10くらいあるステージで、音楽、ダンス、演劇、映画やさまざまワークショップが体験できます。子供は無料ということで、たくさんの子供が遊んでいます。


Spankinhideによるアフリカンダンスワークショップ。


しっかり参加。


とてもなごむステージ。


昨日は、ブリズベンのパーマカルチャーファームでWinter Solstice Festivalが開催されました。
8時頃自分の出番を終え、あとは遊ぶだけ。歩いていると、誰かに名前を呼ばれました。変わり果てた姿で登場した友人ミーガン。こんな本気なコスチュームを久しぶりに見て、しかも友人、おもしろいサプライズに心躍る。


木に彫ってあった顔。


ステージはどんどん盛り上がっていき、ミーガンがステージに登場。コケティッシュでクレイジーな素晴らしいダンスを披露。


メインステージの演奏終了後、松明に導かれ、参加者全員で別の広場へ行進。何千人もがゆっくり一緒に歩きます。火に意図を捧げる儀式がはじまりました。これから燃やされる巨大なオブジェを囲み、神聖な雰囲気の中、全員静かに祈りを捧げます。ファイヤーショー、そして点火!


アフリカンドラミングが鳴り響くなか、火はどんどん燃え上がります。寒い冬至の夜も火のまわりはすごい熱さ。たくさんの人々が巨大な火のまわりで踊っていました。高さ20メートル以上の火は、生きた魔物のように、力強く舞っていました。

平成22年6月17日木曜日

自然と日常


オーストラリアでは、川沿いの樹々の茂る丘に住んでいます。家のバルコニーからの眺め。この緑を眺めていると時間が止まります。ここにときどきオーストラリアで多く見られる珍しい野鳥、コクトゥーなどがやってきます。


料理が上手なハウスメイト、メリッサの作ったドラゴンフルーツのソースとチョコレートケーキ。ドラゴンフルーツは自然にこの色。驚くほど鮮やか。


ブリズベン市内の森、Toohey Forestに行ってきました。展望台からの眺め。オーストラリアはなんて平ら。そして空が大きい。


岩に生える苔。大きな岩にさまざまな美しい模様を刻んでいました。


人面岩。森に棲む精霊が顔を出しています。猿の神、ハヌマンに似ています。


家の近くのある日の雲。大きな空に、実にいろいろな質感の雲が混在していました。写真は空のほんの一部。先々週の舞踏ワークショップで霧や蒸気などを踊って以来、雲の観察がより楽しい。


週末のマーケットで野菜やはちみつなどを買い、チャイを飲んで、広い芝生に寝転がり眺めた、快晴の空。

平成22年6月16日水曜日

Winter Solstice Festival

南半球は、もうすぐ冬至です。
ブリズベンの市内のパーマカルチャーファームで行われる冬至祭で、マントラを唱えます。出番は8時頃です。I will sing at 8pm.


Saturday 19 June 2010: 4 to 10.30 pm


Featuring entertainment from:
* Spankinhide * Kooi * Ruby Blue * Neo Combo * The Luvs * Vulcana Circus *

  • Roving performers, circus acts and exciting fire twirling!
  • Fabulous food (on sale from 4pm) and refreshing drinks.
  • Children’s activities and workshops (4-7pm) ending in a special bonfire for families in the early evening.
  • Farm tours and other activities.
  • Amazing prizes to give away.
  • Traditional fire sculpture and a bonfire ceremony to complete the celebrations.

Bring a rug, dancing shoes and a party attitude!

http://www.nscf.org.au

平成22年6月14日月曜日

Home Concerts


ブリズベン周辺では、ホームコンサートも盛んです。家が大きく、100人くらい入れるコンサート会場になるような家も多いです。

森の中にある、“壁のない家” でのコンサート。
森をランプに導かれて少し深く入ると、緑の中にたたずむ素敵なオープンカフェのような建物に到着。
以前他のコンサートで私の歌を聴いたという女性に、とても暖かい歓迎とお褒めの言葉で迎えられ、うれしい。
カフェかと思ったら、人の家だということでした。
この家、変わっていて、四方壁がありません。風よけには、厚い透明ビニールの幕を下ろします。
トイレもドアがなく、お風呂もあまり壁がありません。おもしろい家〜!
こうして開かれているから、まわりの自然とひとつな気分です。


ここで毎月Hari BandhuさんによるSpritual Singingのコンサートが開かれていて、Tibet2timbuk2がゲストで参加。そこでオープニングマントラを唱えました。


とてもナイスな人々で、Tibet2timbuk2の演奏の後半にはみんな踊りだし、Hariさんとサックス、フルート、バーンスリーなどを吹くChrisさんも一緒にセッションして、楽しい夜を過ごしました。
Tibet2timbuk2のLotusbornという曲はよくゲストを迎えて演奏するのですが、この日のクリスさんのサックスのソロは、素晴らしかったです。


友人 ElliotとJossieの家でのコンサート。ブリズベン川沿いのとても広いバルコニーのある二人の家で、夕方から夜に開かれました。二人は、アフリカンドラマーとダンサーでSpankinhideというグループをしています。まずは、Spankinhideによるアフリカンドラミングで幕を開けました。


休憩のあと、マントラ。私のマントラで大泣きしちゃった2歳の女の子イザベラと親友になる。


Tibet2timbuk2。この日はゲストにサックスとアフリカンヴォーカルを迎えてセッションしました。


コンサートの終了後もアコースティックライヴは続きました。友人のミュージシャン、Eric Mandalaに3年前京都ぶりの再会。アフリカからオーストラリアに来たのだそう。彼と彼の友人によるンゴーリーというアフリカのハープのような楽器と歌。

平成22年6月7日月曜日

舞踏の週末

(Photo by Seiji Tanaka)
今週末ブリズベンで知人の舞踏のワークショップがあったので行ってきました。
ヘレンさんという日本の大野先生のところで会った女性で、舞踏を学ぶために最近まで日本に3年住んでいたそうです。先週2日路上で偶然彼女に再会し、ワークショップの情報を受け取ると同時に、訃報も受け取りました。前日6月1日に大野一雄先生が、103歳で永眠されたということを知りました。一雄先生に捧げるワークショップとなりました。

2日間、計12時間の集中ワークショップで、彼女が学んだ舞踏マスター達、大野義人、DAIRAKUDAKAN、SEISAKU、中島なつ、和栗由紀夫などのさまざまなスタイルの教えをシェアしてくれました。

一言に舞踏と言っても、見た目も考え方もいろいろです。例えば、舞踏の創始者でともに舞踏を世界に広めた土方巽と大野一雄は、全く相反する理論を持っていました。土方巽は、形を重視します。まず、体で型を作り、魂はあとから入ってくる、という考え。大野一雄は、形なきもの、魂を重視します。まず魂があり、型、動きはそこから自然に生まれる、という考え。その両方の教えに基づく稽古を体験しました。

繊細な踊りから、極端な表現まで、実にさまざまな内容でした。水を入れたビニール袋の玉が床を転がる様を踊ったり、ペアを組んで、怒り、喜び、悲しみ、エクスタシーなどの表現の大きさをにらめっこのように競ったり、あらゆる種類の奇妙な音に即座に体を反応させたり、電気ショックのダンスなどもしました。意識的な動きにより空間の大きさを際立たせる方法や、いつでももうひとりの自分、何人もの自分がいるということを認識して、自分の動きだけでなく、まわりの空間を意識して踊る練習などもしました。胎児になる踊りでは、本当に包まれているような安心感と落ち着きを覚え、丁寧にそっと扱うように踊りました。初めて水に手を触れた時のヘレンケラーのような気持ちで水を感じたり、光から生まれた存在が初めて闇に足を踏み入れ、またそこで光を見つけるというテーマでの即興もしました。

二日目は、かなりハードなウォームアップのあと、予測不可能に動く煙になったり、霧や蒸気の違いなどを体で表現しました。煙をまねるのではなく、煙そのものになること。演技を超えて、現実の経験を踊る、と言うSeisakuの言葉の引用が印象的でした。さまざまな彫刻の写真を見せられ、それを記憶して繋げて踊りにする練習は、振り付けをするのにとても役立つと思いました。
大野義人先生の教えの部分は、日本のスタジオでの稽古を思い出し、暖かい気持ちになりました。空間をじっくり見ること、空間を切り裂くこと、風、花、固さと柔らかさ、祈りなどを踊りました。祈りを一雄先生に捧げて踊りました。サンフランシスコに移る前、私は日本があまり好きではありませんでした。3年経って帰国して大野先生の横浜のスタジオのことを知りました。お稽古に行くたびに、踊りというよりも人生について深い教えを詩的な方法で、体での表現を通じて受け取りました。自宅のベッドで寝たきりの一雄先生に会うたびに、日本て、人生てなんて美しいんだろう、と思うことが出来るようになりました。踊りながら感謝の気持ちで涙が止まりませんでした。
最後は、髪の毛をテーマに踊りました。テーマだけ聞いたとき、女性的な美しいイメージを多くの人がもっていたのですが、テーマはだんだん発展していき、最後は、髪の毛に虫がわいてきて、その不快感を歪んだ顔で表現しながら、弱った足で森を彷徨う老女になりました。

一日中、体を使い、さまざまな感情や自然のクオリティを、誠心誠意表現することは、本当にパワフルな癒しと変容をもたらしてくれるということを、舞踏漬けの週末を終え実感しました。

そして今日は、ものすごい筋肉痛。椅子に座るのも手すりにつかまってよっこらしょ、本当に老女のようになってしまいました。。。

平成22年6月3日木曜日

刺さない針師

昨日から人生最悪の腰痛に悩まされる運びとなり、今日はじめて針治療をうけてきました。
腰からじんじんとひどい騒音が体中に響き渡っているようでした。体は楽器、健康はハーモニーを奏で、病気は不協和音を創りだす、ということを実感。
今日から熱も出て、吐き気もし、腹痛と腰痛で前後ともに痛み、体をかがめて痛みにあえぎながら歩くような状況でした。

ブリズベンに住む知人の針師グレッグさんのところに行きました。日本で古代の針を学んだという彼の手法はユニークで、針をほとんど刺しません。気を刺すのだそうです。

脈をとり、奇妙な脈だと言われ、まずは指から出血させなければいけないとのこと。初めての針でちょっとハードコアに聞こえましたが、もちろんなんなく終了。両人差し指の爪の付け根から血を出しました。右手からけっこう血が出てきた後、気が動いた、とのこと。

確かに今日の朝から呼吸が異常だと思っていました。不安定で溜め息がたくさん出ていたのが、だんだん落ち着いてきました。

治療中おもしろい話をたくさん聞きました。鎌倉のまぼろしのお寺を見つけた話、無名の小さな何もないお寺で、幻の寺と書いてあるそうです。そのお寺に行った後は、いつも道に迷うところが全く迷わずに帰れたそうです。

女性の体は一般的に28歳でピークを迎え、精神はそのあとも向上を続けますが、体は落ちていくそうです。白髪の出現もターニングポイントを迎えたサインです。でも200歳まで生きる仙人のように逆行も可能。生まれた時に与えられる生命力をいかに保って、浪費しないか。基本はやはり早寝早起き、良い食生活。

そのあとは針は刺さず、あらゆるところに気を刺され、腎臓を気で満たしてもらい、最後にもぐさをしてもらいました。今まで体に問題をほとんど生じたことがなく、針やマッサージなどあまり行ったことがありませんでしたが、こういうトリートメントを自分に与えるのもいいな、ともぐさでリラックスしながら思いました。

終わって起き上がると、なんと熱もひき、腰やおなかの痛みもほとんどひいています!びっくり!これは魔法!!!
また背筋を伸ばして歩くことができるようになりました。