平成22年9月30日木曜日

背中、ハイヒール、帽子

昨日の舞踏の稽古。

背中。背中で踊る。背中で語る。前面では演じられても、背中は正直。舞踏は背面ダンスでもある。先生に傘の先で強くぐりぐりと背中を押され、背中の目の意識を埋め込まれた。

歩く。色々な人生がある。色々な歩き方がある。全員、研究所にあるハイヒールをはいて、歩き方を意識。久しぶりにはくピンヒールに、足が良い緊張と刺激を得る。

帽子を被って。天を意識。大きなふちの黒い帽子を選んだ。ハイヒールに帽子。いつもと違う気分。

祈り。今チリでは地下700メートルに埋まっている人たちがいる。同じ大地に立って踊っているということを忘れてはならない。一度目を踊った後、「簡単に祈っちゃいけませんよ。」と先生。この一言でがらっとみんなの踊りが変わった。2回目は先生も満足。

終わった後、先生のアイデアで、10月5日の先生の公演でこの日来た研究生数名が踊ることに。今日被った帽子をおうちに持ってかえるよう言われる。というわけで、私も5日の横浜のBankARTで先生の後ろでちょっと踊ります。『アヴァンギャルド少女』と名付けられた、舞台美術展です。突然の出演決定にびっくり、そして非常に光栄です。

さらに、先生が、10月3日の楽道庵での私のコンサートに来てくださるとのこと。すごく嬉しいです。良い緊張感を感じ、さらにやる気がでます。本当に生徒思いの素晴らしい方です。

平成22年9月28日火曜日

癒しの音

先週末のナダヨガ講座のテーマは「癒し」だった。健康維持、万病克服、精神的癒しのためのマントラを取り上げた。
最近インドで危篤と診断された知りあいのために、参加者の方々も賛同してくれて彼女のために万病克服のマントラを繰り返し唱えた。
次の日メールで、よくなってきている、とのうれしい知らせが届いた。もちろん近くにいてくれる人たちの愛が一番の癒しだけれど、少しでも願いが届いたような気がしてうれしかった。この調子で回復してくれることを願う!

平成22年9月25日土曜日

明日、鎌倉でフリーマーケットします

明日、材木座海岸の入り口で開催されるフリーマーケットに出店します。
朝9時から夕方4時です。ステージの隣に母と一緒にお店を出します。ステージでは、ベリーダンスなどいろいろな催しがあるそうです。
インドで買ってきた服や雑貨、その他の衣類、アクセサリー、本、CDなどを安く売ります。

Tantric Dakini Oracleというカードで占いもしようと思ってます。シュールな見た目の、タントラの教えに基づいた個性的なカードです。
今日のカード、関係リーディング、チャクラリーディングなどをします。
他にも、マーメイド&ドルフィンカードも持ってるので、それでも遊びたいと思ってます。

暇がある人はぜひ遊びにきてください。

平成22年9月23日木曜日

シャンソン、絞る、月

中秋の名月。舞踏のお稽古へ。

絞る。感情を絞り出す。
いろいろな絞り方が出来る。今の感情を絞り出す。今日は悲しい、怒った!、幸せ。。。
今は絞るという動きをする機会が少ない。昔母親は洗濯をし、その日の感情を絞り出し、もしその日悲しいと感じていても、子供が帰ってきたときには、笑顔でおかえりなさい、と振り向いた。

土方巽はあるとき髪を伸ばし始めた。自分のなかにおねえさんが棲んでいると言い始めた。幼い頃芸者に売られた姉。私がしゃがむとおねえさんが立ち上がる、と。しゃがむ時には上に引っ張る力がある。立ち上がる時、下に向かう力がある。

面影。小泉八雲は、はじめて日本に来た時、母国への手紙に、「日本は面影のある国です。」と書いたそう。母の面影。感情の面影。

母の肖像。大野一雄は女の肖像を作ったと言われている。でも、まだ母の肖像を作った人はいない。子供はおかあさーん!と幸せな母の背中に抱きつく。背中に表れる母の感情。背中にさまざまな感情を表現する。

明日先生は銀座でシャンソンに合わせて踊るそう。フランス音楽には軽さがある。面影を残さない。後に引っ張らない。軽く楽しんで、さようなら、と潔く去る。それに 比べ、日本の音楽は、じとーっといつまでも引っ張る。
その軽さは、ただ軽い訳ではない。実は軽くて重い。軽さの中にも人生の深みがある。

シャンソンに合わせて、軽さを踊った。
シャンソンには、語りの部分と歌う部分がある。歩いたり、軽く踊ったり。軽いステップも取り入れながら。

空間とラブする。空間と対話。

今日は、中秋の名月。ベートーベンの月光にあわせて、全員で手を繋いで、満月を踊った。個と全体の意識。全体のエネルギーを感じながら、いかに自分らしさを表現するか。全体との繋がりの中でいかに自分らしく生きるか。個ばかりが強調される社会。一人で動こうとしすぎてはいけない。次は荒城の月にあわせて、もっと受け取る踊りを。

祈り。あからさまに祈りの動きをするのではない。
宗教闘争など、波乱や困難に満ちた世界。祈るしかない。

先生が小学校で教えたときの話。
体育館で1、2、3年生、4、5、6年生とわけて教えたそう。「いつもこの体育館で遊んだりしてるんでしょ」と子供達にまず問いかける。「じゃ、この体育館 のいろいろなところに走っていって、ありがとう!っと言うんだよ」と。子供達は喜んで駆けていってありがとう!と言っていたそう。「そうしたらもし一人でもこの場所が一緒に遊んでくれるよ、ひとりじゃないんだよ。」と先生。

小学校の先生から、子供の内側を引き出す方法を知らない、と相談を受けたそう。教えるばかりで一方的な教育で、中身を引き出せないと。

雑巾を絞る。今日は怒った!それならそういう絞り方をしなさい、と。あとで子供が書いた感想文の中に、「ストレスが発散されました」というのがあったそうだと笑う先生。今の子供の多くは吐き出すところがなくて、ストレスがたまっているのだろう。

次はティッシュペーパーで花を作って、まわりで見ているお母さんのところに持っていって、写真をとってももらいなさい、と。すると子供達は花を作って喜んで親のところへ駆けていき、ティッシュの花と一緒に写真を撮ったとのこと。

平成22年9月20日月曜日

Shiva with お守り


Dancing Shiva with Omamori from Nikko Toshogu Shrine.

シヴァ、日光東照宮のお守りをつけて踊る。

妹からのおみやげ。部屋のシヴァにつけた。赤い綺麗な箱に入った、いいにおいのお守り。

平成22年9月19日日曜日

平和の音、Singing Group

昨日は、鎌倉でナダヨガ3回連続講座の第1回目。さまざまな平和のマントラを唱えました。世界から飢えがなくなるよう十分な食べ物が確保されるためのマントラを唱えたり、マントラが起こした平和の波動を自分の体内にとどめすに世界に発信していきました。

ニューヨークで受けたSri Dharma Mittra先生のティーチャートレーニングで言われたことを思い出す。
“今この世界が、争いなどさまざまな不幸に満ちているとしても、今この状態を保っていられるのは、ヒマラヤの奥地などで瞑想し平和を祈っているヨギ、聖人達のおかげ。もし彼らの祈りがなければ、もう世界はとっくに破滅している”とのこと。もしかしたら、平和の祈りなしでは、第3次世界大戦も既に起きていたかもしれない。。
それを聞いて、遠く離れていてもたとえ小さな力でも、祈りはきっと無駄ではないと思うようになった。

Om Shantih Shantih Shantih!

夜は、目黒のSun and Moon Yogaで月に一回開催されているSinging Groupへ。
以前教えていたスタジオなので、知っている人達に久しぶりに再会できてうれしかった。
登場した途端、久しぶりすぎる突然の再会に、すごく驚かれ、歓迎される。

毎回自己紹介と一つの質問から始めるそう。昨日の質問は、「好きな音は何ですか?」だった。うーん良い質問です。
聞いた途端、頭の中に主に自然からのいろんな好きな音が思い浮かんだ。
ひとりずつ答え始める。すると、あれ!みんな私が思っていたのと同じものを言っている!
しかも思いついた順番まで一緒で、ある種の奇跡を感じる。
6人くらい一致した後、まるで私は心を読んでいるようだ!と気づいて意識的に次の人は何て言うだろう?と予想を始めたら、はずし始めた。
魔法は、無になったときのみ使える、という最近見た映画での魔法使いの師匠の教えを思いだす。

答えは、波の音が一番多く、木々のせせらぎ、風の音、早朝の静けさ、風鈴の音、無音、などなど。

そのあと、希望者が順々にキルタンをリードする。トモコさんのガネーシャにはじまり、私も、女神ドゥルガーとカーリーの歌、リクエストのあったガンジス河の歌、最後に女神ターラの歌をシェアした。

みんなが一体となって、オープンで安心な雰囲気の中、歌に涙する人も。本当に喜び溢れる夜でした。

平成22年9月18日土曜日

ナガババと舞踏の共通点


ナガババは、インドのシヴァ信奉者。放浪僧。

舞踏は、日本が生んだ魂の踊り。

二つの文化に接する中で、その二つに共通することが多いのに気づいた。もちろん両方とも他にもさまざまな側面を持つけど。

見た目は、ナガババは腰布1枚、または全裸。死者の灰を全身に塗る。
舞踏は、様々な衣装だけど、白塗りは多く、全裸に近い格好もよくある。

ナガババは火葬場で瞑想する。夜通し「死」に瞑想し、星の下で宇宙と繋がる。
舞踏は、幽霊ダンスとも言われることもあった。死をテーマにした踊りも多い。生と死、天と地、光と闇に繋がる。肉体の宇宙。

ナガババもダンスする。Shiva Tandava, Dance of Shiva.

シヴァは、ダンスの王、Shiva Nataraja, Cosmic Dancer.



写真:大野一雄、睡蓮、
1987. 愛を求めて荒れ野を彷徨う死者。

Photo: Kazuo Ohno, Water Lilies, 1987. Photograph by Nourit Masson-Sekine. “Steps of the dead carrying love, bewilderment of the dead searching for love.”
(『History of Our World』Butoh/Shades of Darkness )

平成22年9月16日木曜日

シャクティ・マントラ ワークショップ&コンサート


シャクティ・マントラ ワークショップ&コンサート

〜内なる女神に出会う音


シャクティ(Shakti) はサンスクリット語で、宇宙のエネルギー、力、女性神を意味する言葉。マントラは神聖なエネルギーの宿る言葉。
女神の力を秘める音を用いて、誰ものうちに存在する力、光を目覚めさせます。

インドの三大女神、ドゥルガー、ラクシュミー、サラスワティーに関するマントラや賛歌を紹介します。

ドゥルガーは、障害を取り除く守護女神。ラクシュミーは、美と富の女神。サラスワティーは、芸術と知恵の女神。

女神のエネルギーを音で感じ、願いをかけたら、あとは女神達の意志に任せるのみ。
祝福は、しばらくしてから意外な形で訪れるでしょう。。。


10月3日(日)

15:30〜17:30 ワークショップ     4000円

18:00〜19:00 コンサート&キルタン  2000円
ユキ(声、タンプーラ)&ひでお(尺八)

両方の参加 5000円


※男性の参加も歓迎します。ヨガマットや運動着は必要ありません。


楽道庵(千代田区神田司町2-16)
http://www2.plala.or.jp/rakudoan/



ユキ・タニグチ(http://yukitasogare.blogspot.com/
ヨガを通じてマントラ、キルタンに出会い、音の力に興味をもつようになる。音を学ぶため、渡印。リシケシでマントラヨガ、ヴァラナシでインド古典声楽 ドゥルパド、サンスクリット語を学ぶ。現在は日本、インド、オーストラリア旅しながら、ヨガやマントラのワークショップ、コンサートを開催している。

ひでお
虚無僧研究会永久会員。70年代の現代音楽に見直された虚無僧尺八の前衛性に魅せられ古典本曲を学ぶ。数々のパフォーミングアートとの融合・コラボを続ける。

平成22年9月15日水曜日

『インド古典音楽の真髄』Dr. リトウィック・サンニャル来日!


私の歌の師匠、ドクター・リトウィック・サンニャル先生が来月インドより初来日します!
10月16日から22日の期間、東京、名古屋、京都で公演します。

北インド最古といわれる古典音楽ドゥルパドの声楽家で、ベナレスヒンドゥー大学教授、民族音楽学者でもある彼のラーガの知識は、計り知れません。
現在残るドゥルパド音楽家はインドでも数少なく、日本でドゥルパドの聞ける非常に貴重な機会です。どうぞお見逃しなく!

ドゥルパドに関してもっと知りたい方は、ミクシイ、ドゥルパドコミュニティをご覧ください。


『ドゥルパドはある特定のジャンルではなく、普遍的な音の表現であり、永遠なものへと至るための美しく終わりない旅です。
この道において、音を人生の一つとして楽しみながら、常に自己の存在や精神性を高めていくのです。
それは私たち人類をさらなる高みへと誘う宇宙への祈りでもあります。
この「音の領域」への終わりない旅へ一緒に出かけましょう。』

Dr. Ritwik Sanyal

<公演スケジュール>

16日 東京都民教会 (世田谷区)  18時30分〜
17日 埼玉・妻沼聖天山 (熊谷市) 18時〜
21日 名古屋 本山 蓮勝寺   19時30分〜
22日 京都黒谷 永運院     19時〜


詳細はツアーHP、インド古典音楽の真髄をご覧ください。ツアーのPVはこちらです。


[プロフィール]
●Pt. リトウィック・サンニャル - Pt. Ritwik Sanyal …声楽家 (http://www.ritwiksanyal.in/index.htm)
北インド古典声楽(ドゥルパド様式)声楽家。インド国立ベナレスヒンドゥー大学上演芸術学部声楽家教授(学部長)。
過去32年間ドゥルパド様式の伝統継承に広く貢献する。
声楽家としてだけでなく、作曲家、執筆者としても活躍しており、インド国内のみならず、海外においても高い評価を得ている。

●Pt.シュリカント・ミシュラ - Pt.Shrikant Mishra …パカワジ奏者
インド国立ベナレスヒンドゥー大学上演芸術学部所属伴奏者。Pt. アマルナート・ミシュラにパカーワジを師事。
その天才的才能により、ドゥルパド様式の著名な音楽家たちのほぼ全てと共演。また、ソリストとしてインドのみならずヨーロッパでも活躍。
トゥン、マハーラジ(つまり「トゥンの王様」(トゥンはパカワジの打音の一つ))として親しまれる。

平成22年9月14日火曜日

Full Moon Beach Yoga 9/23


Full Moon Beach Yoga
8pm, 23 September 2010
Zaimokuza Beach, Kamakura


夜の海で、満月に祈りを捧げます。
月の礼拝、マントラ、and more...


9月23日(木)夜8時〜9時 2000円

材木座海岸(水道路より続く材木座海岸入り口から右に約50メートル。)

*公共交通:JR横須賀線鎌倉駅から徒歩25分。または、東口ロータリー正面、京急バス『小坪経由逗子駅行き』(鎌40番)材木座下車
*車:横浜横須賀道路「朝比奈」インター下車、R134「滑川交差点」より2分(駐車場:県営材木座駐車場、海浜組合駐車場)

動きやすい格好でお越し下さい。ヨガマットまたはビニールシートなど、敷くものを各自ご用意ください。  ※雨天、強風中止

contact:privateyoga@gmail.com/080-3029-3932



月光浴の効果

ヨーガは、自然との一体感が得られる精神修行のひとつ。
インドでは古代から、宇宙のあらゆる現象を神にたとえてきた。すべての自然の中でも特に深い信仰の対象となっていたのが、月と太陽である。ハタ・ヨーガ」の「ハ」は月、「タ」は太陽を意味 している。
ハ タ・ヨーガで行われている行に「月の礼拝」がある。これは、満月の4日前から、月の光の下で月に向かって礼拝をするというものである。月の光 を全身で浴び呼吸する月光浴と月の礼拝を一緒に行えば、身も心も大変安らぎ、何とも言えない心地よさに包まれ、感情が高まった時、あるいはハイ(高揚)に なったときには、逆にリラックス状態がおとずれるという。また、女性の場合、一糸まとわず月光浴をすると、肌が輝き、表情も優しく美しくなるという説もあ る。               (『特集:月の魔力』より)

平成22年9月10日金曜日

夜光虫


今日はヨガ教師仲間ステイシーと鎌倉のカフェ麻心で久しぶりに遊んだ。

金曜日の夜はいつもライヴが行われているらしく、今日はafrican, arabianということでベリーダンサーのtomoちゃんが踊り、カリンバ、トランペット、フルート、ギター、キーボード、パーカッションなど、自由自在にいるいろな楽器が操られる、AfroThumbsというグループの居心地の良いゆるいセッションが行われていました。気持ちよい音だったので、CDを買う。
3人による演奏、二人は知り合い。いろいろなローカル人との再会を喜ぶ日でした。

ステイシーとも10ヶ月ぶりの再会で、この夏タイとカンボジアに行っていた話を聞いたり、私のインド、オーストラリア話をしたり、お互いの近況報告で盛り上がる。

後からやってきた新婚夫婦のメキシコ、ニカラグアのハネムーン話も聞いたり。メキシコでは二人でペヨーテを食べたそう。普通じゃないハネムーンだったので、もう一回普通バージョンもしたい、とか。

音楽が終わった頃、誰かが海にいる夜光虫に気づく。麻心からは由比ケ浜が一望できる。

波がブラックライトのように青緑色に光っている。夜光虫は、波など、動きで刺激すると光るらしい。
海へ行って足だけつかる。水の中で手を動かすと、水の中に浮かぶ星のようにきらきら光っていた。

平成22年9月8日水曜日

びっくりうれしはずかし

今日も舞踏のお稽古へ。

すると到着直後、先生がいきなり私のCDをかけ始めた!

エ!!

そしてそのままどっかへ行ってしまった。。。

お稽古場中に響き渡る自分の声が、むずがゆい。。皆さんそのなかで準備運動。

先生が戻り、お稽古が始まる。私のCDだということを紹介をしてくださる。

お話を始め、ボリュームを下げるもまだかかっている。

まずは、花。全員で花を踊り始める。またボリュームが上がる。

自分の声で花を踊ることに。。。やりずらい。。。
でも『自分』という意識を捨てることの大切さを思い出す。そしてなんとかふっきる。

やっとフェードアウト、CDを取り出す音に、少しほっとする。

そしたらアレ!

また最初からかけ始めた!!

横にいた先輩研究生は、「ヘビーローテーションですね。」と笑っている。

歌う本人がずっこけそうなおもしろい展開で、予想できないさすが舞踏家な演出でした。
でも使っていただいてとっても光栄です。

お稽古後、「CDかけていただきありがとうございました。びっくりしました。」と言うと、「時々使わせてもらってます。」と相変わらず上品で穏やかな先生でした。


今日のお稽古で印象的だったのは、雑巾絞り。内部の感情を絞り出す雑巾絞り。
母親は洗濯をしながら、その後ろ姿に感情が表れる。悲しい背中、うれしい背中。
母の悲しみを雑巾で絞り出しながら踊った。父の死など、自分の母の身にかかった辛い出来事を思い出し、母の気持ちになったら、溢れ出るものがあった。


今日はお稽古前、中高時代の友人と品川でランチ。高輪台にある母校まで散歩。校則の厳しかった女子校。当時は好きじゃありませんでしたが、都会の中心でも緑が多い、美しい学校でした。当時はまったくいろいろと見えていなかったな、と気づく。

平成22年9月4日土曜日

愛に目覚めた!


自分でもびっくりするくらい、、、愛に目覚めた!

恋愛じゃなく人類愛です。むしろちょっとおかしな気分。。。

一時的な高揚かも。。。でもいい気分だ。


今日は午後、鎌倉でマントラワークショップ。日本で10ヶ月ぶり。
美しい時間、笑顔と感謝の言葉をいただき、終わった後のなんともいえぬ至福感。(この仕事)やっぱり好きだわ〜、と思う。

夕方からヨガ教師仲間とタントラ哲学勉強会。英語の文献しかないため、訳を頼まれ、一緒にShiva Sutraを読み進める。
Tattvaの復習などをした。何度学んでも新たな気づきがある、抽象的で深い内容。人に説明する中で自分も大きな学びを得る。

2時間みっちりやったあと、海へ。波の音に癒される。星をみて、海を見て、女神のことを考えて、おしゃべりしたり、歌ったり。

鶴ケ丘八幡宮の近くで、うどん。梅わかめうどんに癒される。

家に着いたら、家が違って見える!
なんかいつもの家が愛に溢れて見えた。感謝の気持ちが湧き出る。というわけで、ちょっと整理整頓、模様替えなどして愛を与えた。


人生ってSurreal。。。

平成22年9月2日木曜日

前世との繋がり

今日は、友人キャメロンより、ヒーリングセッションを受けました。

光としての自分の存在を再認識することを強調され、いろいろな思考のブロックを外してもらい、前世もあらたに3つ知りました。

前世と現世の繋がりは、本当におもしろい。

エジプトの魔術師だったときの話、日本で神主だったときの話、芸者だったときの話。。。

そのエジプトの魔術師は強力だったそうで、宝石などの装飾品とともに彼が眠る大きなお墓は今でもあって、チャネリング能力を発達させれば、見つけられるよ、といわれた。いつか行ってぜひ見つけたい!自分のお墓を拝むなんて、なんとも奇妙で興奮します。

神主だった経験は素晴らしいものだけれど、同時に日本の伝統に忠実であろうとする厳格さを私に植え付け、今の私はまだそれに縛られているという。だから窮屈で海外に逃げるらしい。。でも年々窮屈感は感じなくなり、外に出て戻るたび、ふるさとへの愛と感謝を再発見できるようになりました。本当はどこにいようとありのままの自分で振る舞っていいと背中を押してもらった。

貧しい家庭に生まれ、芸者に売られ、私を見初めた男性と結婚。私のことを愛しながらも、歪んだ人格のセックス狂の夫から逃れられず苦しむ。でもその関係も消去してもらい、その過去の私は光の都市へと旅立った。。。あとは天使が面倒見てくれるそう。

以前他の人からいわれた前世は、13世紀の日本人女性運動家。運動が大きくなりすぎて、当時進歩的すぎた思想の主導者だった私は、権力から抑圧された。投獄され、命も危険にさらされる。その経験から発言や表現にためらいを感じる私がいるそうだ。

過去の私の良い性質だけ引き継ごう。辛い経験はもうひきずらな〜い!

宇宙の分霊として

今日も舞踏のお稽古へ。

稽古開始前、稽古場にあった大野一雄写真集、『胡蝶の夢』(細江英公撮影)を眺めていた。写真とともに彼の言葉が記されている。特に印象に残ったふたつの言葉。

ゆっくりでいいから
あらゆる瞬間が生きている

宇宙から誕生した生命
生命から誕生した宇宙
この二つはひとつのものだと思っています

慶人先生が現れ、お稽古開始。

花。芯の通った花になる。天と地、光と闇の両方に繋がる中心軸を作る。

“身体は創造してはじめて存在する”

彫刻は縦線と横線からまず作る。その二つが出来ていないと、作っても次の日ぐちゃっと倒れてしまう。
興福寺の阿修羅像の写真を例として見せられる。千年以上変わらず存在する理由は、しっかりとした芯にある。そして、芯という字は、草の心と書く。

今手に持つ薔薇の花で、縦線を確かなものにする練習をする。茎が体の中心軸。花は天に向かって咲く。

立つということ。内側でぐわー!っと竜巻が起きていながらも、ただまっすぐ静かに内の激しさを秘めて立つ。

舞踏では体のあらゆる部分が目になりうる。頭もひじも背中も。そしてどこから見ても花になる。
ここでは頭頂部に目がある。いつもの目で見ない。この目で宇宙と対話する。
“頭頂の目で宇宙と対話する”、この言葉を聞いた途端、意識と動きに変化が起きた。


大野一雄の写真をジャケットに使用し、ヨーロッパ1位の大ヒットを記録した歌手Antonyは、大野一雄の踊りを見て、「自分の中の聖なる子供が目覚めた」と言ったそう。芸術家の仕事は、その聖なる子供を見つけて育てること。


頭の上に200メートルの仏舎利塔が伸びていると想像。それを軸に回る。


ただよくある線を描くのではない。予測できない線、予測できない動き。


土方巽は、4000年の時を歩け、と義人先生に言ったという。

ただ普通に歩くのではいけない。舞踏はゆっくり歩くことが多い。ベルリンの壁が崩壊した3日後、大野一雄がベルリンで公演したときのこと。ドイツの人々は、すぐそこの壁の向こうへ歩いていくのに、20年以上かかった。その間に命を落とした人も多い。その時間を歩くということ。


円。まる。

満月を見て、ああ美しい、と人は言う。

建長寺の冊子の表紙も、まる、ただそれだけ。禅僧もまるを描く。

夫ジョンレノンが暗殺された直後、オノヨーコはひたすらまるを描き続けたという。深い悲しみのなか、そうやって心を落ち着けたとのこと。

湾岸戦争勃発時にニューヨークで3日間の舞踏ワークショップの最中だった義人先生は、その知らせを聞き、どんな芸術的表現も意味を持たないような悲しみと混乱の状況の中で、祈りの気持ちとともに、ただまるを踊ったそう。
「戦場で踊れるような踊りをしてみなさい」


お稽古の後は、いつもお茶と談話。

先週先生に私のCDを渡した。お世辞など決して言わない先生に、「歌とてもよかったですよ」と大きく見開いたキラキラした目で言われ、心の底からうれしい。

帰りの電車では舞踏仲間の話をききながら、彼の本気さと成長をびしびし感じ、喜びと良い刺激を感じる。彼の通う、厳しい目を前に緊張感で死にそうになるという恐怖の稽古と、そこから得られる神秘体験とも言える貴重な宝。その稽古に誘われ、正直こわいけど、これは逃げるべきじゃないなとも思う。



『宇宙の分霊として』、これは舞踏家、故大野一雄の言葉。現代詩手帖の9月号は、大野一雄特集。
90歳のときのインタビュー、一部を引用。

“私はここ3、4年「宇宙意識の分霊」ということをしきりに考えるようになっておるんです。どういうことかというと、こうして美しく咲く梅の花はもちろんのこと、人間を含むあらゆる生物、そして無生物、極端にいえばごみさえも、それから山や川、海や空さらには地球もすべては宇宙から分け与えられた命によって成立している、との認識です。
例えば赤ん坊。何億という数の精子のなかのたったひとつと結びついた卵子は、やがて母親の子宮にすみつくと同時に母の命を食べて成長してゆくわけです。逆に母は命を削られながら一歩ずつ死に近づくわけですよね。だから私は、死というのは終わりではなく新しい命の始まりであるとも思うのですよ。そうやって宇宙から分け与えられた命は愛によってつながっておるのではないかと。”