令和2年11月17日火曜日

【 NEW WEBSITE 】 新しいウェブサイトに移行します

今後、新しいウェブサイトに最新情報を載せていきます。

今までご愛顧ありがとうございました。

これからもよろしくお願いいたします。

yukitaniguchi.com


令和元年10月24日木曜日

チャウダンスと私4 チャウダンス本拠地へ


チャウダンスのトレーニングのため、2018年3月再びオリッサへ。

ブバネーシュワルでのトレーニング開始前、数日の空きができたので、マユルバンジ・チャウの本拠地であるオリッサ州のマユルバンジ地区を訪れました

貧しい田舎の景色を眺めながら揺ら揺らバスに乗り、マユルバンジの首都バリパダへ。

誰も知らない街に降り立ち、知人に唯一勧められた政府のホテルへ。すると、インド人じゃなきゃ泊まれないとのこと。

どーするかなーと、とりあえずイレアナ先生が紹介してくれた文化庁の男性に電話。すると私のいるところまでバイクで迎えに来てくれ、まずは彼の働く文化庁オフィスへ。

女性ボスを紹介され、その後ホテルを手配してくれた。豪華なレストランが付いているシンプルだけど広く快適なホテル。でも田舎なので安い。

そして、チャウダンスの復興団体のボスの女性が色々助けてくれるとのことで電話番号をもらう。

彼女に電話をすると、パリパダで何がしたいか聞かれ、何でもアレンジしてくれた。

ホテルに毎日お迎えが来て、地理を全く知らない私を行きたい場所に連れて行ってくれる。なんて親切な対応!これもイレアナ先生の紹介のおかげ。

あと絶滅の危機にあるチャウダンスを志す新人は貴重な存在なのかもしれない。


現地でのチャウダンスの練習を見に行くこと、これが私の一番の目的だった。簡単に叶えられた。さらに憧れのダンサーがそこでその日たまたま教えていて、彼にも会うことができた。
毎回練習には10人近くのミュージシャンの生演奏が付き、沢山の太鼓の音が凄い迫力だった。まずは、女神バイラヴィへの祈りの楽器演奏から練習は始まった。


チャウダンス道場へ練習見学に連れて行ってくれた、道場の皆から慕われている元チャウダンサーの男性が、教えてくれた。

マユルバンジチャウダンスは、2つの流派がある。1つはウッタル・サヒと呼ばれ、バイラヴィ(怒りのシヴァの伴侶の女神)を信奉し、もう1つは、ダクシナ・サヒと呼ばれ、バイラヴ(怒りのシヴァ)を信奉する。そして道場の中にお寺がある。

私はウッタル・サヒに属し、訪れた道場には、バイラヴィ寺院があった。この事実にちょっと鳥肌。。。

話は遡る。2012年、ヴァラナシで女神カーリーのイニシエーションを授かった。実はその日儀式直前、直感的に「カーリーは私を踊らせる」と感じたのを今でもはっきり覚えている。歌に専念していた当時、そのメッセージを授かるも、とりあえずそれは横に置いておいて歌に専念し続けた。歌に専念しているならサラスワティのイニシエーションを受ければ良いのに、カーリーのイニシエーションを受けると決め、そこに迷いはなかった。

数年の時が流れ、本当に踊らされることとなった。カーリーの祝福は、全く予想しない形でやってくるという話を聞いたことがある。イニシエーションを授けてくださったグルからも、私の踊りに関して、”Kali is helping”と言われた。

そしてパリパダにやってきたら、道場にバイラヴィ寺院。バイラヴィとカーリーは同一であり、どちらもシヴァの伴侶の強力な女神。

バイラヴィ寺院があると説明された時は、うっわ、とちょっとビビり、辻褄が合い、もうお手上げだった。

そして、私が行った時は、2回とも神像前の扉がもう閉まっていた。また出直してきなさいってことでしょう。。

令和元年10月1日火曜日

日本スケジュール 2019

日本に帰って来ています。今月来月の様々なイベントのお知らせです。再会、新しい出会い、楽しみにしています!



10/14 (月・祝)【横須賀】「Forest & Indian Music 森のインド古典会」

野外のフェスティバルに、ヨゲーシュワリ・ギリとしてシヴァダンスで出演します。他、超豪華出演者多数!

イベント特設サイト: https://www.tirakita.com/event/forest2019/
FBイベント: https://www.facebook.com/events/489929035091955



10/18-20 (金土日) 【葉山】「ドゥルパド声楽ワークショップ Awakening the Voice」

ドゥルパドの師Pt.Ritwik Sanyalの来日ツアーで、通訳、お手伝いします。
他のイベントについては公式ウェブサイト: https://dhrupadjapan.org/sacredvoice2019/ をご覧ください。
FBイベント: https://www.facebook.com/events/489929035091955




10/25 (金)【東京】「YOGINI (ヨギーニ) 〜マントラ、バジャンと女神の話〜」

最近また取り組んでいてとても面白いと思う分野は、「Dasha Mahavidya - 10の偉大な知恵の女神」です。宇宙の様々な普遍的性質を女神に象徴するタントラの教えです。外側の神様をただ崇拝するのとは違い、宇宙や人生を理解する手助けになる哲学です。
前半は、タントラ哲学のお話に女神の讃歌を織り交ぜながら、美しく恐ろしく神秘的で謎に満ちた多様な女神の姿や性質に触れていきます。ヨギーニの64の性質を謳った女神カーリーのマントラなど。タントラや女神カーリーなど、誤解されがちで抽象的な概念を日常的な体験に繋げていきます。
後半は、Shen Flindellのタブラ伴奏とともに、女神に捧げる祈りの歌を皆で歌います。久しぶりに夫婦で演奏します。皆様と共有する時間を楽しみにしています。

10月25日(金) 19:00〜21:00
@Studio BOWSPRING 東京日本橋
東京都中央区日本橋小網町 11-9
ザ・パークレックス小網町第 2 ビル 7 階

お申し込みはこちらからお願い致します。https://info458795.wixsite.com/nadayoga2019/workshop-concert
FBイベント: https://www.facebook.com/events/2201973626759698



10/26 (土)【東京】「インド舞踊×武術 チャウダンス ワークショップ」

チャウダンスは、武術に由来する東インドの民族舞踊です。
優雅で力強い特徴的な身体の使い方は、曲線的で流動的かつ体幹とバランス感覚を鍛えます。
*剣と盾を用いた基本ステップ
*瞑想するシヴァ神のダンス
素晴らしいワークアウトにもなるチャウ独特の身体使い、ぜひ体験しにいらしてください。

10月26日(土) 15:00-17:00
楽道庵 (東京都千代田区神田司町2-16) 
http://www.n-as.org/rakudoan/
5000円
予約:privateyoga@gmail.com (Yuki)

FB イベントページ: https://www.facebook.com/events/2702228253337085
チャウダンスページ: https://m.facebook.com/ChhauDance/





11/2 (土)【横浜】「FIVE ELEMENTS YOGA®︎×マントラヒリーリングと哲学思想の神秘」

(以下引用:)
横浜開港記念館にて山本 俊朗×Yuki Taniguchi Yogeshwariによる
「FIVE ELEMENTS YOGA®︎×マントラヒリーリングと哲学思想の神秘」が開催されます。
今回も専門的な知識を持つ先生をお招きしNADAYOGA(音のヨガ)とフィロソフィー(哲学思想)に於ける目的と有用性をYuki Taniguchi Flindell先生から学ぶと共にFIVE ELEMENTS YOGA®︎のアライメントセラピー理論、機能解剖学を用いたシークエンスの解説とアーサナプラクティスなど二部構成でご提供いたします。
今回哲学で扱うべき話題は日本語訳されることが少ないShiva Shakti/シヴァシャクティとタントラの捉える自然についてなどを解説いたします。
また自然界に捧げるチャンティングとそれに纏わる哲学もご紹介いたします。

《タニグチユキ》
サンフランシスコの大学で心理学を学ぶ中、ヨガに出会う。ヨガが体と心に及ぼす恩恵を実感し、ヨガ教師となる。後にヨガを通じて、キルタンやマントラに触れ、音の力への深い興味から、毎年のインド滞在が始まる。インドでマントラ詠唱、北インド古典声楽ドゥルパド、サンスクリット語を学び、音のヨガを追求する。マントラCD「NADA YOGA」をリリース。舞踏と東インドの武術に由来する民族舞踊、チャウダンスをする。別名ヨゲーシュワリ・ギリとして、シヴァダンスを踊る。オーストラリア在住。(http://yukitasogare.blogspot.com)

平成30年10月11日木曜日

10月、東京、札幌、長野、金沢、新潟に行きます!



日本に来ています。107日、東京、楽道庵での最初のワークショップ+パフォーマンス「Dance of Shiva」が無事終了しました。


たくさんのシヴァ達と! 


続いて、1012日東京、13日札幌、19日長野、20日金沢21日新潟です!
Dance of Shiva


10/17には、東京、チャウダンスで出演。素晴らしいミュージシャンの方々と、光栄です!
「インドの弦と笛と鼓、そして舞」

平成30年8月9日木曜日

帰国のお知らせ

帰国のお知らせ
9月20日から10月30日まで日本に帰ります。

まずは、京都へ。ドゥルパド声楽の師、リトウィク・サンニャル氏の来日イベントに同行し、通訳やお手伝い全般させていただきます。ワークショップとコンサート、詳細はこちらをご覧ください。
https://dhrupadjapan.org/sacredvoice2018/

さらに、新キャラの踊るサドゥ、ヨゲーシュワリ・ギリ、日本で初公開です。ダンス出演や、ヨガ、インド剣舞やシヴァの舞のワークショップの依頼も受け付けています。こちらもどうぞよろしくお願いします。

https://www.facebook.com/ChhauDance/

日本の皆様に会えるのを楽しみにしています。

Om Namah Shivaya 🔱

Yogeshwari Giri & Yuki Taniguchi 

平成30年8月6日月曜日

チャウダンスと私 3 ヨゲーシュワリ・ギリの誕生

 話はさらに遡る。

2010年、ハリドワール。

3ヶ月に及ぶフェスティバル、クンバメーラでは、インド全土からサドゥ達が大集合し、聖者の恩恵にあずかろうとする観光客で街は溢れかえる。

以前からババ達とまったり過ごすのが好きだった私は、毎年通っていたリシケーシュから近いハリドワールでクンバメーラが開催されたその年、ババ達とキャンプの日々を過ごす。



クンバメーラで会った、親しくしていたババの一人、シヴラージ・ギリ。
ガンジス川沿いにテントを持つババで、そこで時間をともに過ごし、ご飯をもらい、時々突発的な彼のパフォーマンスで彼がヨガやドラムなどする中、楽器を弾いたりした。

ババは、ある日突然私にイニシエーションを与えると決め、びっくりして、「え!ちょっと待って、それやっても子供できる?」と聞くと、イエスとのことだったので、合意した。私の髪を少しだけ切って、ガンガーに流し、ヨゲーシュワリ・ギリと名付けた。



7年が経った。チャウダンスが人生に突然舞い降りて、シヴァの衣装をまといシヴァを踊るという思いもしなかった展開へ。
私の意思を超えた偉大な力への畏敬の念とともに、もうどうにでもして、と笑って眺めている自分がいる。

ヨゲーシュワリ・ギリは7年の眠りの後、目覚めた。


平成30年8月3日金曜日

チャウダンスと私 2 グルのもとへ

チャウダンスと出会った後は、チャウダンスについて調べつつ、ビデオを見ながら独学の日々。

とりあえず全体の流れについていけるように体を鍛える。

そしてビデオの女性、Ileana Citaristi女史のことを調べる。パドマシュリーというインド政府からの文化勲章を外国人で初めて受賞したオディッシーダンサーであり、同時にチャウダンサーとしても評価されている。そんな彼女に、勇気を出して Eメールを送る。

シヴァの踊りをあなたから学ぶことは可能ですか?と。

すると、可能との返信。

翌年3月に、泊まり込みの個人レッスンを受けにブバネーシュワルへ行く事に。

でも直前、先生の都合で、当初の予定から3日遅れて来るよう言われる。

2017年春分。宇宙の26000年のサイクルが新しく切り替わったと言われる日。
多くの人が抗いようのない力で変容を迫られていた時だと思う。
この春分の日にトレーニングが開始されるという流れにも、ちょっと鳥肌。破壊と再生のシヴァを感じて。

3月末のブバネーシュワルは、気温42度の日々。

フラフラで、吐き気を催しながら、厳しくみっちり教えていただく。

最後には先生の方から突然、シヴァの踊りのパート1は衣装をつけて披露しても良い、と。

もの凄い速い展開に驚きつつも、しっかりやりなさいという励ましと受けとる。


チャウダンスと私

出会いは突然やって来た。

2016年、ヴァラナシ。サラスワティの3歳の誕生日に、ダンスが大好きな彼女のためにシェンが買ってきた本、『Dances of India』。


最初のページに、色々な古典舞踊が写真付きで載っていた。


その中で知らないのが二つ。

アンドラ・ナティアムとチャウ。

普通インドの古典舞踊は、この二つを除いて6つまたは7つと言われる事が多いけれど、この本では一緒になっていた。

アンドラ・ナティアムは、名前からして、アンドラ・プラデーシュ州の踊りと考えられる。

では、チャウって?

疑問に思った私は、とりあえずYoutubeを検索。

最初に見たビデオに、衝撃を受ける。

それは、80年代って感じの古い映像で、外国人らしきとても美しい女性の踊る、半端ない力強さと美しさ、そして妖艶さと奇妙さも相交わったシヴァの踊りだった。


インドの古典舞踊と分類されるもの7種類は、インドを旅する中でとりあえず全種類鑑賞したが、これは雰囲気がかなり違う。

片足を胸の高さまで引き上げ、もう片方の足で回旋しながら、次々にシヴァのポーズをとっていく。瞑想的でありながら、かなりアクロバティック。

うわー、なんて難しそうな踊り。

まじですか、これですか。これをやれって言うんですか、女神様。。踊らされることはわかっていましたが。。

この導きには、戸惑いももちろんあった。

もう既に、ヨガ、ドゥルパド、舞踏をやっていて、これ以上できない、でもこの踊り、なんだかヨガと舞踏の融合みたい。今までの身体鍛錬とシヴァへの愛をここに集結させろと言っているのか。でもキツそう!この歳でこれ始めるって。。。できるのか?

頭の中の議論はよそに、有無を言わせぬ力が私を動かし始めていた。