平成20年10月29日水曜日

102歳のバースディパーティ


10月27日、舞踏家大野一雄さんの102歳のバースディパーティに行ってきました。横浜の自宅、稽古場で行われ、約30人の人が花や贈り物とともに現れました。

主役の大野一雄さん、大野慶人さん、研究生など舞踏家、写真家、文学者、武道家など、さまざまな領域の人が集いました。

さまざまな会話の中で、ダライラマのもとで修業したインド在住のノルウェー人女性とはインドやヨガやダンシングラマの話、古武道家の女性との気や刀さばきの話が特に印象深かったです。刀さばきはちょうど習いたいと思っていたところだったので。

稽古場でのパーティの合間、数名ずつがとなりの自宅にいる一雄先生に会いに行きました。先生は耳は聞こえますが、話すことはできません。でも、顔や手に触れられたとき、とても気持ち良さそうな声を出していました。いつも愛にあふれた強力な存在感を持つ人です。

(写真は、写真家で舞踏家の田中誠司さんによるものです。)

平成20年10月26日日曜日

大野一雄フェスティバル クロージングパーティ












みなとみらいで約一ヶ月間にわたって開催された身体表現の祭典、大野一雄フェスティバルが昨日終わりました。そのクロージングパーティに行ってきました。

海沿いの建物で、埠頭や屋内で、『大野一雄、稽古の言葉』に触発された作品というお題で、約10組の出演者が披露しました。
同じお題を与えられてもそれぞれが個性を表現していて、とてもバラエティに富んだおもしろい内容でした。正統派の人、奇怪な人、激しい人、静かな人。。。

埠頭で踊った、いとうこうさんというダンサーは、踊りの最中突然、『いろいろあっても大丈夫』と言いました。だよね、と思いました。

最後は大野慶人さんによる大野一雄指人形が踊り、あったかく幕を閉じました。

平成20年10月25日土曜日

秋の鎌倉散歩




自然の美しさと精霊を感じる散歩。

*安養院
樹齢700年の樹がある。巨大で枝の伸び方が何とも美しい。登りたくなる。

*八雲神社
鎌倉最古の厄除け社。神社を囲むたくさんの赤い旗が、鮮やかで印象的。

…途中ギャラリーカヤで『彼岸留学』という木版画絵本を買う。あの世に少し行った話。

*妙本寺
保安林を抜けた山にある荘厳なお寺。今日は、大きな太鼓の音とともに福井県のお寺から行進してきたお坊さんと巡礼者達を迎え、お経が唱えられていた。太鼓の音、お経の声、鳥の鳴き声、小川のせせらぎ、澄んだ森の空気に清められる。

*本覚寺
えびす寺。秋の樹木が美しい。しあわせ地蔵に癒される。

平成20年10月23日木曜日

銀山寺インド音楽コンサート


新潟に行ってきました。突然のお誘いで、インド音楽のコンサートにタンブーラで参加しました。

場所は新潟の銀山寺。約50年前ダムの底に沈められてしまった悲しい歴史を持つお寺です。そのお寺が再建されたそうです。

まだできたばかりで木の香りが心地よい場所です。本当にできたばかりで、まだご本尊がありません。
。。。なんとそこに座らせていただいての演奏でした!ステージを見たとき、本当にいいんですかあ!?と驚きでした。
こんな機会二度とない!!!

会場のあまりのムーディーさに、開演前、入った途端こわくて泣き出して帰った子供もいたそうです。。。












左から、タブラ:シェン・フリンデール、バンスリー:寺原太郎、タンブーラ:私

雰囲気も演奏も素晴らしかったです♪

ガネーシャ、クリシュナ、サラスワティのよう、このまま安置しては?なんて声も。。。

非常に恐れ多く、貴重な経験をさせていただきました!ありがたや〜。

主宰者の方々、りえさん、梵森さん、素晴らしい写真をとっていただいたcan-youさん、などなどみなさんに感謝です。

帰りは、お約束の温泉、そして紅葉を堪能しました:)

平成20年10月16日木曜日

芸術の秋

芸術の秋ということで、いろいろ観たり聴いたりしています。

鎌倉薪能

今年で50回をむかえる鎌倉宮で行われる屋外の能。緑に囲まれた夜の神社の庭、舞台の両サイドに火が焚かれ、とても幻想的でした。二つの物語が演じられました。そのうちのひとつは天女の話、『羽衣』

松の木の枝に、天女が羽衣を忘れました。それを見つけた漁師は、あまりの美しさに持って帰ります。羽衣がなければ天に帰れない天女は、漁師に返してください、と必死に頼みます。でも漁師は返したがりません。そして、踊りを見せたら返す、と言いました。天女は、踊るには羽衣が必要なので、返してくださいと言います。でも漁師は、もし先に返したらそのまま逃げてしまうだろう、と言います。天女は、天界には嘘は存在しません、嘘が存在するのは人間界だけです、と言います。そして漁師は羽衣を返し、天女は世にも美しい踊りを見せました。

大野一雄フェスティバル

横浜のみなとみらい、馬車道のエリアを使って、横浜トリエンナーレが開催されています。True Paradise、というコンセプトの総合的な芸術祭です。大野一雄フェスティバルは、舞踏家大野一雄に捧げる身体表現の祭典です。9月末から10月25日まで開催されています。10月5日と10日の公演に行ってきました。5日は6組のダンサーが出演し、横浜界隈の建物や路上で踊りました。舞踏の舘形比呂一さん、パントマイムのヨネヤマママコさん、そして大野一雄の息子、大野慶人先生の公演を見ました。トリの慶人先生は、みなとみらいの埠頭で踊りました。一雄先生の指人形踊りだしたとき、船の汽笛も加わって一緒に音楽を奏でていました。
10日は、大岡川の水上に特設舞台を設置し、土手や橋の上からみる公演でした。タイで国民的人気の大衆演劇集団、マカンポンシアターグループ、ブラジルの人形劇団、カイーシャ デイマジン、舞踏家の上杉満代さん、山崎広太さん、詩人の白石かずこさん、舞踏家の大野慶人さん。突然現れた舞台を、多くの道行く人が立ち止まって橋の上から眺めていました。最後には、大野一雄の出身地、北海道の花、深い赤の蝦夷菊が客席から出演者に投げられました。お手伝いをしていたため、その花の一部をもらって帰りました。部屋の中でその花は良い気を発してくれています。

インド音楽、舞踊

秩父のグリーンハウスで行われたラクシュミパーティにいってきました。山奥の古くて大きな日本家屋で3日間にわたっておこなわれたパーティで、インド音楽やその他のワールドミュージック、アンビエントなどの音楽、そして民族舞踊などが披露されました。わたしは初日のみの滞在でしたが、インド音楽を堪能しました。バンスリー、タブラ、サーランギの生演奏、とても素敵でした。

先日、前田敦子さんのカタックダンスワークショップにとつぜんお邪魔しました。その日のワークショップは、特別にオーストラリアからのタブラ奏者、シェン フリンデールさんを迎え、生のタブラ演奏にあわせて踊るというものでした。いやー、ステップ難しかった!でも楽しかった!

ダンスワークショップのあとは、敦子さん、シェンさん、そしてバンスリーの寺原太郎さんの西荻窪音や金時のコンサートに行きました。ダンスとタブラのリハーサルでは、11拍子のリズムの踊りに初挑戦ということで、みていて興味深かったです。11拍子って?と思うけれど、1、2、1、2、3、1、2、3、1.5、1.5の組み合わせだそうです。インドのリズムにはいつも驚き感心してしまいます。リズムに限らず、音楽も踊りも全部ですが。。

昨日の鎌倉でのチャンティングクラスにも鎌倉に遊びにきていたシェンさんを迎えました。クラスが始まる前、シェンさんがタブラソロを演奏し、私がハルモニウムで伴奏を弾きました。複雑なリズムの中で一定の音を保つことは、集中力が必要で、揺るがない心を保つよい練習でした。生徒さんが集まりだし、みなさんいつもと違う状況にびっくりし、喜んでいました。そのあとキルタンソングを一曲ハルモニウムとタブラにあわせて全員で歌いました。はじめてタブラと合わせましたが、なめらかになじみとても気持ちがよかったです。通常のマントラチャンティングクラスを行った後、最後にまたシェンさんにちょっと叩いてもらいました。予期しなかった贅沢な夜に、生徒さんは大喜びしてくれました。

週末の東京でのチャンティングワークショップも多くの方にお越しいただき無事終えることができました。音(ナーダ)に関する講義を少ししました。音の力についてや、音が宗教や科学においてどうとらえられているか、など。あらためて、こういう話題、ほんと大好きです。来ていただいた皆様、ありがとうございました。

そして全ての公演のパフォーマーの方々に深い感謝と敬意を捧げます☆