平成23年3月8日火曜日

Dhrupad Mela 2011

Prof. Ritwik Sanyal, Raga Bihag

2月28日から3月2日までの3日間、最古の北インド音楽ドィルパドの祭典、ドゥルパドメーラが開催されました。シヴァ神をたたえるお祭り、Shivaratriにあわせて毎年行われます。夜通しあらゆる種類のドゥルパドを堪能、深く感動したり、ときに存在するコミカルな演奏に笑ってしまったり、濃い三夜となりました。

今年もメーラは私の師匠Ritwik Sanyal氏の演奏で幕を開きました。RagaはBihagでした。シヴァラートリを間近にし、最後はシヴァの曲でシヴァをたたえました。


インド中からドゥルパドのアーティストがヴァラナシに集います。

唯一日本からはパカーワジの金子哲也さんが出演。多くのアーティストの伴奏を担当され、とても素敵でした。でもインドではお約束の、名前の間違いが。。上の出演者リスト19番目、「テスヤ コーンハードゥーコー」って。。。インドは相変わらず笑わせてくれる。。。

今年は去年出演したUday Bhawalkar氏が出演されなかったのが残念でしたが、それでも特に二日目に素晴らしいアーティストが集中し、まったく眠らせてもらえませんでした。

Smt. Ashoka Dhar Nandi, Raga Lalita Gauri

数少ない女性アーティストの一人、Ashoka Dhar氏。以前オーストラリアでたまたま知人から彼女のレコーディングを受け取り、今回生で聴けてとてもうれしかった。年齢を重ねた女性の美と深みを感じた。

Wasifuddin Dagar, Raga Bageshree

デリー流派のWasifuddin Dagar氏。インドで最優秀のアーティストに与えられる賞も受賞している人です。最初はとてもソフトにゆっくりと始まり、最後はマシンガンのようなガマック(声の揺らし)でシヴァの名前を連呼し、観客を完全圧倒しました。

Pushpraj Koshti, Raga Nat-Bhairav

もう夜明けが近づいた頃、スルバハールのPushpraj Koshti氏の演奏に深く感動。言葉にならない美しさだった。


3日目には、本当にまれな女性のパカーワジ奏者の登場。女性のサントゥール奏者とともに演奏。カヤールとドゥルパドの融合でした。


ガンガに面したバルコニーで音楽を聴きながら、夜明けを待つ人々。


Prem Kumar Mallick氏のアーラープを聴きながら、ガンガを眺めました。ラーガの名前を思い出せないけど、優しい夢のような世界を繰り広げる音色が、ピンク、オレンジ、薄紫色のグラデーションのガンガに、ぴったり合っていました。


Mallick氏、ゆったりと始まり、最後は複雑なリズム展開のエネルギッシュな演奏で終了。パワーワジは、Shrikant Mishra氏と金子哲也氏。

Sayeeduddin Dagar, Raga Hindol

今年もトリは、Sayeeduddin Dagar氏。彼が挨拶で、「60、70、80と歳を重ねるにつれ、芸術はどんどん若くなってく」と言っていました。純粋に音と戯れている様子が、本当にそれを感じさせ、感動的な最後となりました。

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