平成23年10月10日月曜日

初ドゥルパド公演を終えて

10月9日、ドゥルパドコンサートが無事終了。

9月のサンギート・メーラーでカネコテツヤさんに久しぶりに再会し、第一声「ユキちゃん、ドゥルパドやろうよ!」と言われた。そろそろやるべきだとまわりからも言われていて、そう思いつつも、時期尚早を理由に先延ばしにしていた。でも彼のこの言葉をきっかけにもうこれ以上延ばすべきではないと、決意。

直前1週間は仕事もいれず、毎朝5時に起きてマンドラ・サーダナを再開、今までで最も練習してきた。
そして予想外の展開。歌いすぎて、コンサート3日前に喉をつぶすという失態をおかす。高音はまったくでなくなり息も続かなくなった。これでは歌えない。キャンセルの危機を感じる。
最後の2日間は歌えず、まだ練習し足りない思いのなか、いい意味でのあきらめと知足を自分に言い聞かせる。

本番に声がでないことは本当にまずいので、コンサート前日、知人のすすめで人生2回目の鍼治療へ。
右鎖骨の下を走る神経が声帯に繋がるので、そこの堅くなった筋肉に指圧と鍼。声が枯れたら揉むといいらしい。
これが効いたのか、声を出さず安静にしていたから時間が経って戻ったのか、夜に声が出始めた。完全回復ではないけど、キャンセルの危機はまぬがれ、ほっとする。

前日夜に少し歌ったらやはりまだ本調子ではなく1時間もすると喉は疲れ、また声がでなくなってきた。おっとっと。油断禁物。まだ温存が必要だと悟る。先輩達から、コンサート直前はリラックスすること、フレッシュな即興のためにも、直前の練習は控えるアドバイスなどをもらう。

9日当日、まずはナダヨガワークショップがあった。ワークショップ中に、1時間もするとまた声がどんどんでなくなっていった。使えば使うほど弱っていく。うわ、これは大変、、内心ひんやりしながらも、心の中でマントラを唱える練習などを取り入れながら、なんとかやりきる。

でもコンサート直前に飲んだ「ほっとれもん」が効いたのか、コンサートが始まったら、ワークショップのときよりはぜんぜん声が出始めた。マントラは声に問題なく歌えた。ドゥルパドでは広い音域が要求され、高音がきつかった。逆に喉が潰れ気味のときは、低音は出しやすい。
パカワジとの演奏は、まるでサーフィンのようで、リズムの波にのる興奮を覚えた。ときどき波にのまれもしつつ。。
今回は、Raga Yaman, Teevra(7拍子)とRaga Patdeep, Chautaal(12拍子)、テツヤさんのパカワジソロにSultaal(5拍子)を歌った。
初めてのドゥルパド、素晴らしい体験だった。たくさんの反省点と学び。何をすべきか教えてもらった。改善して次に臨む気満々になった。

わざわざ名古屋から来てくれたカネコテツヤさん、いつも私の実験的企画をサポートしてくれる楽道庵、私の新たな始まりを見届けてくれた観客の皆さんに心から感謝します。

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