平成26年3月11日火曜日

ドゥルパドメーラー 2014

今年も4日間、盛りだくさんでした。

ドゥルパドメーラーは、年に一度、インド中、世界中のドゥルパドアーティストが集い、さまざまなスタイルのドゥルパドを共有する場。

今年は、子供から老人まで出演しレベルもさまざまという、いつもの形態から一変し、一定レベル以上の、洗練された内容でした。

大御所の他に、才能ある若いアーティスト達、そして海外からのアーティストの演奏も素晴らしかったです。



〜印象深かった演目達〜

早速アップされていた映像も集めてみました。長いですが、よかったら時間のあるときご覧ください。


<1日目>

MARIANNE SVASEK & CELINE WALDIER

マリアナさんはオランダ人のチョーテーウスタッド(USTAD ZIA FARIDUDDIN DAGAR、私のグルのグルの一人)の生徒さんで、セリーヌさんはフランス人で、マリアナさんの生徒。
この二人の外国人女性ジュガルバンディが実に素晴らしかった。RAGA JOG。深く伸びのある声で、実に忠実に美しく、ダーガル流派のドゥルパドを歌い上げてくれました。



<2日目>

PT RITWIK SANYAL

グルジ、今年は二日目のオープニングでした。
重厚に繊細に聴かせてくれました。RAGA SHREE。
停電によりマイクが止まったり、発電機の音がうるさかったりと、インドではよくある音響の障害などありましたが、なんのその。


SAGAR MORANKAR & MEGHNA SARDAR

ウダイさんの愛弟子の若手アーティストの男女ジュガルバンディ。
サガールは、「音の目で世界を見る」、盲目の歌手。
二人がステージに向かうとき、バトン状の、筒状に巻いた紙か何かを一緒に持って、メグナがサガールを案内する様子がなんとも印象的でした。
とても上手で真摯な、素晴らしい演奏でした。


PT UDAY BHAWALKAR

二日目のトリは、待ってました、ウダイ様。
朝6時近くになって、やっとスタート。


全くの余談ですが。。。
ウダイさんの直前の歌手のおじさまが。。。
客席はみんなショールぐるぐるの気候の中、彼はステージで暑かったのか、歌いながら、どんどん服のボタンを開けていって、まずはベスト全開に。
さらにシャツのボタンもどんどん開けていって、、、どこまで開けるんだ!?
ついに、大きなおなかのあたりまで、はだけちゃって、、、え〜〜〜っ!
最前列で見ていた私と友人達は、思わぬ展開に笑いをこらえるのに必死でした。
毎年何かしら笑いを届けてくれるのもドゥルパドメーラーのいいところ♪


話を戻して、ウダイさん、今年も素敵すぎました。
RAGA LALIT。
幻想的な音の世界に包まれて、ときどき夢をみているような気分に。
歌いながら別世界にいっている様子が、明らかに伝わる。完全連れていかれるから。
スールタールが、こんなにも壮大になるなんて。
そして、RAGA DESHKAR。
「目覚めよ、クリシュナ」と歌うスウィートな曲で、ごちそうさまでした。



<3日目>

MADHUCHHANDA DATTA

突然頼まれ、姉弟子のマドゥチャンダのためにタンプーラ弾きました。なおちゃんとともに。RAGA BAGESHREE


USTAD WASIFUDDIN DAGAR

今年はアーラープ中に彼の作る、間、がよかったです。聞こえないんだけど、目に見える音が。RAGA DARBARI



<4日目>

PELVA NAIK

チョーテーウスタッドのお弟子さん、今はバハウッディンに習っている、若手の女性歌手。
素敵だった〜。低めの声で、艶があって。
伴奏は、日本の誇る、カネコテツヤさん。
お二人とも、黒の衣装で、RAGA CHANDRAKAUNS。


USTAD BAHAUDDIN DAGAR

ドゥルパドメーラー、今年のトリは、バハウッディンによるルドラヴィーナー。RAGA ABHOGI。
雨が降って寒い中、「天気も悪いから」と観客を気遣うように1ラーガで終わらせようとするも、司会者のアンコールにより、演奏継続。RAGA BHAIRAVI。
短くすませるかとおもいきや、alap、jor、jhala、7拍子のサラスワティの曲と、丁寧にたっぷり聴かせてくれました。
BHAIRAVIだったし、これで終わりか、と思うと、またまた司会者がもう1曲と催促。
ドゥルパドメーラー、最後の演奏者は、2時間くらいは演奏しないとすまされない伝統なんですね、きっと。
RAGA BHAIRAVのアーラープでメーラーは幕を閉じました。



〜おまけ〜

夜明けのガンガーとウダイさんの幻想的なLALITと。。。???


0 件のコメント: