平成23年2月26日土曜日

Ganesh Mandir, Rudra Veena Concert



ヴァラナシは暑くなったと思ったらまた寒くなったりして、先週末風邪をひき、火曜日から回復。
その日、ガンガ沿いにあるガネーシャ寺院でルドラヴィーナのコンサートがありました。

病気の間は練習もお休み、41日の行であるマンドラサーダナはまた1からやり直し。
そしてその日ちょうど新しく完成したタンプーラを購入。今まで旅用の小さいものを使っていたけど、大きいのに切り替え、いろいろ新しく始まる日となりました。

物事の始まりに呼び起こされる神、まさに、ガネーシャ日和。

昼間読んでいた本「Inner Tantric Yoga」でも、ガネーシャの話が出できた。ガネーシャはカルマに関するすべての知識を持ち、カルマを変える道具を与えてくれるそう。それがよく言われる「障害を取り除く」ということにつながるのかななどと考えていた。

そのガネーシャ寺院にはまだいったことがなく場所もわからず、川沿いを歩いたら1時間近くしてちょっと遠いらしいので、ボートで行こうとガンガへ行くと、場所を知っている人を含む友人の集団にばったり遭遇。ああ、なんてラッキー。10人以上でボートをシェア。遠足気分の楽しいボートライドに。このスムースな道のりにガネーシャの祝福を感じる。


その時間帯はちょうどガンガにささげる儀式の時間。川に向かって行われるのでボートが一番いいスポット。久しぶりにそれも見ることができた。

ガネーシャ寺院の建つガートへ到着。山の神社の参道を思わせるような石の階段を上ってお寺へ。


ミュージシャンは、ガネーシャ像に向かってすわり、観客も神のほうを見るように促される。
Bahauddin Dagar氏は、神に向かって深くおじぎをしてから演奏をはじめました。


とても真摯な演奏で、深く純粋な意図が音に表れていました。心を打つ神聖な音楽でした。


平成23年2月9日水曜日

Sarasvati Puja


昨日は、芸術と学問の女神をたたえる日、サラスワティプージャでした。この日は勉強はせずに、先生の家を訪ねたり、プージャをしたりして過ごします。


プージャが近づいてくると、サラスワティの像を売るお店があちらこちらに現れます。1年にひとつサラスワティの像を買い、去年のものはガンジス河に流します。


朝グルジの家でのプージャに参加しました。楽器や書物を女神のもとにあずけ、たくさんの花とフルーツをお菓子をお供えします。そしてプージャが終わった後、みんなで食べます。


グルジを中心にグルジ家族と生徒達で記念撮影。


家でのプージャのあとは、グルジが学部長をつとめる、ベナレスヒンドゥー大学の音楽学部のプージャへ。護摩を焚いた本格的なプージャで、煙に包まれるサラスワティ。神官によるマントラのあとは、全員でサラスワティをたたえる歌を歌いました。
プージャの後は、グルジの家に戻り、とてもおいしいキチェリー(インドのおかゆ)をいただきました。


ランチの後、シェンのグルジの家での毎年サラスワティプージャの日に開かれるコンサートへ、グル姉妹なおちゃんと向かう。早く着いたので、メインガートを散歩。

新しくできた交番やガート入場ゲートの存在を見て、ここでほんの2ヶ月前にここで爆弾テロがあったんだということを思い出す。でもそれ以外、いつもと変わらない平和な風景が広がっていた。


川を眺めながら、なおちゃんとおしゃべり。左手首の赤い紐はグルジにこの日巻いてもらった。

川沿いなどにときどきいる耳掃除の人を発見したので、やってもらう。とても優雅な午後をすごす。


アシュバブの愛称で親しまれたシェンのグルジ。ちょうどこの日が命日ということでコンサートの前に黙祷をし、弟子全員がグルジの写真に花を捧げました。


シェンのタブラソロでコンサートが始まりました。


女神像に向かって演奏します。最後はサロードとタブラの演奏でした、

昨日1日サラスワティに捧げ、今日から今年のレッスン開始。去年の続きで午後のラーガPatdeepを歌っていきます。

平成23年2月5日土曜日

ヴァラナシ生活再開


3日午後ヴァラナシ到着。ここに来るまで、いろいろあった。。。

31日夕方に乗り継ぎのためマレーシア着。空き時間が短かったので急いで手続きを済ませようとイミグレーションへ向かうと、フロアが人で埋め尽くされているほど並んでいる。。。このまま待ったら絶対デリー行きのフライトを逃すのは確実だったので、理由を説明、頼んで先に通してもらう。そうしているのを見かけた一人の日本人男性も私の後についてきて、二人とも素早く抜けることが出来た。係の人に急ぐよう言われ、走るように次のフライトのチェックインへ向かう。

知らない空港で長い道のりを急ぎ、なんとかぎりぎりの時間でチェックインカウンターへ。パスポートを提示すると、インド行きのVISAがありません、と言われた。そんなはずはない、と中身を自分で調べると、、!!!私のパスポートじゃない!!!さっきの男の人の顔が。。。血の気が引く。。。このまま見つからなかったらマレーシアから出られない!
これでフライトを逃すのは確実となった。。。
2時間後くらいにその男性が現れ、パスポートを交換。このころには心身ともにかなり疲れていた。
明日のフライトを手配し、その日はマレーシアで地味に1泊。


翌日のフライトで無事デリー着。デリーに1泊して、次の日の朝、電車でヴァラナシへ向かうため、ニューデリー駅へ。すると電車が5時間遅れているとのこと。メインバザールへ戻り時間をつぶす。約5時間後再び向かうと、今度はさらに2時間遅れとのこと。駅で待ちたくないので、またメインバザールへ戻る。
2時間後、3度目の正直!!!
よかった、電車は来ていた。でもゆっくりスタート、1時間後出発。

結局10時間遅れでヴァラナシ着。最初の予定から、1日と10時間遅れ。

長旅に疲れたけど、あとで実はすべてそれでよかったとわかる。

久しぶりに会うインド人の友人とお喋りをしていると、昨日ヴァラナシ駅で電車を燃やしたりする暴動があったと教えてくれた。もし予定通り昨日着いていたら、、、。何かに守られている気がした。

グルジや友人達とも再会し、去年と同じ宿に住まいも確保。ヴァラナシ生活いよいよ再開!
自然と朝早く目が覚めて、修業モードに入れるこの環境が有り難い。

昨日は女神ターラーをまつるお寺で開かれたコンサートへ。Vichitra Veenaとヴォーカルとシタールのコンサート。最後のシタール演奏中も夜10時になると、おかまいなしの大きな音で鈴を鳴らして、プージャが始まった。アーティストも気にしない。そんなインドが好き。