平成24年3月23日金曜日

Navratri 女神祭

今日から9日間、女神をたたえる祭、Navratri。Jai Mata Di!



『ナヴラートリの祝い方』 (ウィキピディアより。)

様々な神々を祝うため、ナヴラートリの9日間は3日間ずつに分けられる。

序盤の3日

自らの不浄なものを打ち砕いてくれる存在として、ドゥルガー女神(もしくはカーリー女神)へ祈りが捧げられる。

中盤の2日

信奉者に尽きることの無い富を授けると考えられている母神ラクシュミーへの祈りが捧げられる。

終盤の3日

知識を司る女神サラスヴァティーに対する祈りが捧げられる。

この様に、人生におけるあらゆる成功を得るべく、信者達は九日間の夜の祈りを通じて女神達の持つ上記3つの側面での祝福を求める。

平成24年3月18日日曜日

ナダヨガ ワークショップ&コンサート 4/22



ナダヨガ ワークショップ&コンサート


4/22(Sun)3~7:30pm @ 楽道庵



「Nada」はサンスクリット語で音を意味する。
宇宙は音でできている。全宇宙に浸透する空間は、波動、音に満ちている。
聞こえる音と意識的に向きあい、内なる音に耳を澄ませる。
インドに起源を発する、声や音を用いた精神修業の実践講座とコンサート。
瞑想的な音の世界にどっぷり浸ろう。


ナダヨガ ワークショップ  午後3時~5時


マントラ詠唱
サンスクリット語、読みと発音
インド古典声楽の発声練習
声を開く呼吸法


コンサート 午後6時~7時30分

マントラ詠唱、キルタン合唱、ドゥルパド声楽、タブラソロ演奏
 
ユキ・タニグチ(ヴォーカル、タンプーラ)
シェン・フリンデル(タブラ)


ワークショップ 4000円  
コンサート 2000円
両方の参加 5000円



予約: privateyoga@gmail.com



千代田区神田司町2-16  電話 03-3261-8015
http://www2.plala.or.jp/rakudoan/




〜出演者プロフィール〜



ユキ・タニグチ(http://yukitasogare.blogspot.com

サンフランシスコ留学中にヨガを始め、カリフォルニアやニューヨークでトレーニングを受ける。その後マントラ、キルタン、インド古典音楽との出会いを通じ て、音の力に興味をもつようになる。インドのリシケシでマントラヨガ、 ヴァラナシでインド古典声楽ドゥルパド、サンスクリット語を学ぶ。現在はインド、日本、オーストラリアを拠点に活動。ヨガやマントラのワークショップ、コンサートを開催している。

シェン・フリンデル(http://www.ethnosuperlounge.com

1994 年ベナレス流派の偉大なタブラ奏者に弟子入りし、教えを受け始める。現在、オーストラリアのトップタブラ奏者の一人として活躍、日本のインド古典音楽界の 発展にも貢献する。美しい音色と包容力のある伴奏で知られる。インド古典サントゥールや、チベット音楽とのワールドフュージョンなど、4枚のCDをリリー ス。音楽を通じて人々をつなげることを愛し、若い世代へのタブラの指導、世界中の音楽家とのコラボレーションを行う。

平成24年3月13日火曜日

音のヨガ in 京都 4/15

4月15日(日)、京都の町家で、一日音のヨガイベントをします。詳細は以下のウェブサイトをご覧ください。

平成24年3月12日月曜日

東日本大震災追悼会 in Varanasi


大震災から1年を迎えた昨日、ヴァラナシのダシャシュワメード・ガートのガンガアルティの前に、東日本大震災追悼会が開かれました。

ヴァラナシに長年住んでいる日本人僧侶ダルマダースさんが企画してくださり、たくさんの日本人が集まった。100人はいたと思う。ヴァラナシにこんなに日本人がいたのか、とびっくり。

大勢の人でにぎわう日曜のアルティで、インド人もいろいろな国からの観光客も一緒に日本に祈りを捧げてくれた。


まず全員起立して1分の黙祷。

ダルマダースさんによる、ヒンディー語と日本語のスピーチと、バガヴァッド・ギーターからの不滅の魂についての章の詠唱。

最後に日本人全員で、「ふるさと」を歌った。

直前に突然頼まれ、ハルモニウムを弾くことに。何千年も続くガンガアルティで少しでも演奏できるなんて、本当にありがたい仕事をさせていただいた。

“聖なる河ガンジスは、あらゆる悲しみ、苦しみ、後悔、欲望、罪悪を洗い清めるために、シヴァ神に受け止められ、この地上を流れるようになった” と言われている。(追悼会案内より)

ガンジスを通して捧げられた私たちの祈りを含め、世界中でこのようなイベントが開かれていた昨日。

届くと信じて、愛と平和を祈り続ける。

平成24年3月7日水曜日

ドゥルパド・メーラー 2012


2月17日から20日、ガンジス河沿いのトゥルシー・ガートで、ドゥルパド・メーラーが開催されました。今年は1日増えて、4日間夜通し、約50組の演奏を堪能しました。


初日の挨拶は長いからと、ゆっくり夕食をとっていたら、着いたときWasifuddin Dagar氏の歌がもう始まっていた。。Raga Yaman。ソフトなアーラープにはじまり、最後はいつものマシンガンのようなガマック(声の揺らし)を披露してくれました。


私の師、Prof. Ritwik Sanyalの演奏は、今年は特別に感動的だった。
実は、40年近く演奏を共にしてきたパカワジ奏者のShrikant Mishra氏が、今重病にかかっている。Shrikant-jiの愛弟子、テツさんを伴奏に迎え、最後にはグルジ自身が最近作曲した、Shrikant-jiの信じる神、ハヌマンの歌を歌った。同志への愛と、回復への祈りに満ちていた。




感動で涙する演奏もあれば、涙が出るほどおもしろい演目もあります。
お名前を記録するのを忘れてしまったのですが、この親子が最高!でした。特におじいさんのほうから1秒も目が離せませんでした。
1枚目の写真が基本姿勢で、2枚目がここから音が出る姿勢です。おなかのまえでこぶしを作り、雑巾絞りのように、声を絞り出していきます。最後は、マッチョでパワフルな息子さんとともに思いっきりSum!もう、最高、、、楽しすぎる。大好きです。
演奏後、息子さんは、もう少し歌いたかったようでしたが、その旨をお父さんに告げると、「ナヒーンナヒーン!」とばっさり斬られ、去って行きました。最後の最後まで楽しませてくれました。


この女性歌手、素敵でした。女性のドゥルパドもやっぱりいいなあ。


Betiya流派は、もうこの家族しか残っていないそう。かわいい子供達もきれいな声でお父さんと一緒に歌いました。


Pushpraj Koshti氏、Raga Asawari。私が習うDagar流派のスルバハール・マスター。いつも感謝の気持ちがわく、美しく素晴らしい演奏です。


最終日の第一演目に、グルジの他の生徒達とともに、私も初めて出演しました。
Raga Yamanのアーラープのリレーとバンディッシュの合唱など。この日はShivaratri、シヴァ神のお祭りということで、最後はシヴァの曲を歌いました。


ドゥルパド・メーラーの舞台に立てたことはとても光栄であるとともに、みんなで集まっての練習も演奏とても楽しかった。


こちらのPrem Kumar Mallick氏と息子さんの歌も、最高に楽しかったです。ドゥルパドもいろいろな流派がありますが、彼らの流派は、バンディッシュでのとても複雑なリズムのティハイが特徴的です。最後キマッたときが、ものすごく盛り上がる。といっても、ティハイの連続で盛り上がりっぱなしの超元気なステージ。誰もが楽しく元気になるような演奏でした。


Sayeeduddin Dagar氏。彼のステージもとても感動的だった。熱があり、肺もわるくされているそうで、声が以前より弱くなっていた。お歳ということもあり、歌う前に「今年が最後かもしれない」と彼が言うと、司会Rajeshwari Achrya氏が割って入り、いつが最後かは、私たちが決める!と強引ながらも心温まるコメントをした。歌っている最中も、自分の声が弱ってしまったのを嘆きつつも受け入れるような語りが入ったり、伝統を引き継ぐため、息子達に教えながら彼らに歌わせたり、悲しくも感動的な部分がいくつもあった。でも彼独特の絶妙な間はもちろん健在。本当に自然なありのままの姿だった。人生って美しい、と思わせてもらった。


メーラーの最後を飾ったのは、Uday Bhawalkar氏。3年前に初めて彼の歌を聴いた時、衝撃を受けた。音の宇宙に連れ去られた感じがした。今年は、みんな眠くてしょうがないなか、主催側、ひっぱりにひっぱって、朝5時に彼が登場。Raga GunkaliととてもスローなTeevra taal。シヴァの歌。美しくて切なくて渋くて、今年も本当に素敵でした。

本当に充実した4日間でした。ありがとう、ドゥルパド・メーラー!

More Photos:
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平成24年3月2日金曜日

Music Therapy International Seminar


2月17日、18日、ベナレス・ヒンドゥー大学で開催された、音楽療法の国際セミナーに参加してきました。

Prof. Ritwik Sanyal

世界中から参加者を迎えた、同大学で初開催の大イベントで、私のグルジが一部のレクチャーで議長を努めるということで情報を知り、おもしろそうなので行ってきました。

内容は、音楽療法とは何か、音楽療法のさまざまな方法、音楽療法士の養成について、また最新のリサーチ結果の発表など。


2日間朝から晩までみっちりのスケジュールで、庭に設置された結婚式のようなビュッフェでとてもおいしいご飯も3食でました。

印象に残ったのは、コルカタの外科医、Dr.Sumanta Thakurによるプレゼンテーションのなかのビデオで、外科手術中に患者の好きな音楽を流していると、麻酔無しにもかかわらず、患者がリズムにあわせて指をならしたり、足先を動かしたり、ご機嫌で手術を受けている様子を撮ったものでした。(あとで参加者と話していると、中にはこれは音楽療法の範囲ではなく、Attention Diversionだ、という厳格な意見もありましたが。)


Effect of Indian Raga Music on Condition of Heart: A Scientific Approach by Prof. Dilip Kumar Bhattacharya

インドのラーガ音楽が心臓に及ぼす影響の最新調査結果もおもしろかったです。
ラーガによって、また被験者の音楽知識によっても反応は異なりましたが、ラーガ音楽は、全体的に見て心拍を落ち着けるようです。

あとは、どのラーガがどの病気に効くか、という表も発表されました。(これも一般化しすぎという意見もありました。)


Music can Penetrate Human Consciousness and Create Harmony by Smt. Rajashree Mukherjee

また、Om Chantingがいかに良いか、というお話もありました。でもこれから子供を欲しいと思っている女性は、やりすぎには注意、だそうです。1日朝晩12回ずつが適切とのことでした。なぜやりすぎはいけないんですか?とあとで個人的に質問したところ、性欲がなくなるということと、発声時に子宮が多少圧迫されるから、ということでした。


いろいろなアプローチ、意見はありますが、総合して、音楽の力が心身に及ぼす影響はきっと今後もさらに見直されていくことでしょう。

ナマステ・メーラー


2月後半のヴァラナシでは、イベントが盛り沢山でした。
忙しさとネットの不調でためてた日記を、順に書いていきます。

2月16日は、「ナマステ・メーラー」と題されたホームコンサートに出演しました。

京都在住のバーンスリー奏者、グミくんのオーガナイズで、アッシーガート近くのガネーシャゲストハウスで、午後から夜にかけて、たくさんの友人を含む7組くらいのアーティストが出演する音楽のお祭りでした。最後はみんなで晩ご飯。なんとも和むいいイベントでした。

私はカネコテツヤさんと一緒にドゥルパドを演奏しました。Raga PatdeepのアーラープとChautaal(12拍子)を1曲。去年の東京に引き続き2回目の共演で、大先輩にも関わらず、いつも快く引き受けてくださり、しかも今回は私のキーにあうパカワジが手元に無かったからということでわざわざ購入までしてくれたそうで、本当に感謝です。そして暖かく見守ってくれた友人達、観客の皆さんにも。

グミ君が演奏者全員にとてもきれいなバラの花輪を用意してくれて、演奏後は花びらまでまいてくれて、とても幸せでした。花輪を持って帰ると、その後数日部屋の中でバラのいいにおいがしていました。