2月17日、18日、ベナレス・ヒンドゥー大学で開催された、音楽療法の国際セミナーに参加してきました。
世界中から参加者を迎えた、同大学で初開催の大イベントで、私のグルジが一部のレクチャーで議長を努めるということで情報を知り、おもしろそうなので行ってきました。
内容は、音楽療法とは何か、音楽療法のさまざまな方法、音楽療法士の養成について、また最新のリサーチ結果の発表など。
2日間朝から晩までみっちりのスケジュールで、庭に設置された結婚式のようなビュッフェでとてもおいしいご飯も3食でました。
印象に残ったのは、コルカタの外科医、Dr.Sumanta Thakurによるプレゼンテーションのなかのビデオで、外科手術中に患者の好きな音楽を流していると、麻酔無しにもかかわらず、患者がリズムにあわせて指をならしたり、足先を動かしたり、ご機嫌で手術を受けている様子を撮ったものでした。(あとで参加者と話していると、中にはこれは音楽療法の範囲ではなく、Attention Diversionだ、という厳格な意見もありましたが。)
Effect of Indian Raga Music on Condition of Heart: A Scientific Approach by Prof. Dilip Kumar Bhattacharya
インドのラーガ音楽が心臓に及ぼす影響の最新調査結果もおもしろかったです。
ラーガによって、また被験者の音楽知識によっても反応は異なりましたが、ラーガ音楽は、全体的に見て心拍を落ち着けるようです。
あとは、どのラーガがどの病気に効くか、という表も発表されました。(これも一般化しすぎという意見もありました。)
また、Om Chantingがいかに良いか、というお話もありました。でもこれから子供を欲しいと思っている女性は、やりすぎには注意、だそうです。1日朝晩12回ずつが適切とのことでした。なぜやりすぎはいけないんですか?とあとで個人的に質問したところ、性欲がなくなるということと、発声時に子宮が多少圧迫されるから、ということでした。
いろいろなアプローチ、意見はありますが、総合して、音楽の力が心身に及ぼす影響はきっと今後もさらに見直されていくことでしょう。
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