平成24年9月14日金曜日

妊娠、心境。


この小さな生き物が、自分のおなかのなかにいるって、不思議でしょうがない。

1ヶ月半前に妊娠が発覚し、まったく予想してなかったので、衝撃。。。!
シェンとともに、2年くらいはこの新居で二人で過ごそう、というようなことを言っていた矢先。まだ自分の修業も半ば、インド行きも続けたいし、と自分中心な心のまま、それを底からひっくり返されたような感じでした。

でも同時に、エゴを殺したい、と本気で願い始めたときでもありました。で、すぐにできました。確かに、子供、一番の方法ですね。。。もう自分だけの体じゃないし、自分だけの人生じゃない。

人生が激変し、コレを語らずに何を語れる!?と悶々とする中、安定するまで、最低3ヶ月は世間には言わない方がいいと言われ、黙ってました。

お医者さん通いが始まり、血液検査やら尿検査やらいろいろが始まりました。
まず、 私はまだ配偶者ビザもおりていなく、メディケア(オーストラリアの国の健康保険)もありません。そんな中での急な妊娠に、お医者さんも頭を抱えてました。医療費がとんでもないことになる、と。

シェンとともに、うれしいやら戸惑いやらでこんがらがりながら、ビザオフィス、日本のお役所、いろいろなところに問い合わせで忙しくなりました。ビザがおりればメディケアももらえるんだけど、ビザはやはり6ヶ月要するとのこと。5月に申請したので、早くて11月。それまでは保険無し。でも素晴らしいことに、日本の国民健康保険が、後払いでカバーしてくれると判明。まずはなんとか払わなきゃいけないけど、返ってくるならと一安心。
でも先日ある病院からは、メディケアがないということで、ディポジットを1万ドルと言われ、払えないと言ったら受け入れを拒否されました。なので、まだ病院は決まっていません。またいろいろ問い合わせなきゃ。海外での保険無しの妊娠は、かなりの冒険です。

そのほか、検査でちょっと異常が見られたりもして、「過去半年、声が出なくなったこととかある?」とお医者さんに聞かれ、「はい、インドで3ヶ月前に出なくなりました」と言うと、「喉から細菌に感染してる可能性がある。それが胎児に影響を及ぼす恐れが」などど言われ、そんな前のことが!?とびっくり、不安もあったけど、なんとか異常なしの最終結果が出ました。そんなこともあり、ほんとに正常とわかるまでは公表は控えました。

つわりは1週間くらいでひどいのは終わり、あとはちょこちょこ、ただいつもよりよく寝てるだけでした。まだおなかもほとんど出ていないし。ただちょっと肉がついたかな、くらい。この写真をみてやっと実感がわいてきました。

まだ球体みたいなものかと思っていたら、こんなに体ができあがっていて、びっくり。 体長約5センチ、指一本一本まではっきり見えました。ジャンプもしてました。顔もしっかりできてました。顔をみた瞬間、あまりに宇宙人みたいで、私はプっと笑ってしまったけど、横でシェンは静かに泣いてました、涙もろさは相変わらず:)

歌も踊りも全てが、もう一人でやるものじゃなくなったんだな。私のすること思うこと、全部感じてる誰かがいるってすごいこと。 神様は全て見てるって言うように、神様が自分のなかに棲んだ感覚です。

ある日、公衆トイレの落書きで、「私は祈る、たとえ誰も私の声に耳を傾けていなくても」とあり、その下に、「祈りなんて、弱者のすること。自分の問題くらい自分で解決しろ」とあった。違ーう!と反論を書き足したくなったけど、思いとどまった。

祈りって、自分の問題解決のためとか、そんな小さなものじゃない。小さな人間が全てをコントロールできるわけなくて、大きな力は常に働いていて。。。祈りって、それに身を委ねつつ、魂が本当に欲することを尋ねるとき、というか。う〜ん、言葉は常に不十分。ともかく、神、祈りにまつわる考えは、ほんとひとそれぞれとわかってるけど、私は祈ります!まずは、この子の健康を祈らずにはいられない。

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