平成30年8月9日木曜日

帰国のお知らせ

帰国のお知らせ
9月20日から10月30日まで日本に帰ります。

まずは、京都へ。ドゥルパド声楽の師、リトウィク・サンニャル氏の来日イベントに同行し、通訳やお手伝い全般させていただきます。ワークショップとコンサート、詳細はこちらをご覧ください。
https://dhrupadjapan.org/sacredvoice2018/

さらに、新キャラの踊るサドゥ、ヨゲーシュワリ・ギリ、日本で初公開です。ダンス出演や、ヨガ、インド剣舞やシヴァの舞のワークショップの依頼も受け付けています。こちらもどうぞよろしくお願いします。

https://www.facebook.com/ChhauDance/

日本の皆様に会えるのを楽しみにしています。

Om Namah Shivaya 🔱

Yogeshwari Giri & Yuki Taniguchi 

平成30年8月6日月曜日

チャウダンスと私 3 ヨゲーシュワリ・ギリの誕生

 話はさらに遡る。

2010年、ハリドワール。

3ヶ月に及ぶフェスティバル、クンバメーラでは、インド全土からサドゥ達が大集合し、聖者の恩恵にあずかろうとする観光客で街は溢れかえる。

以前からババ達とまったり過ごすのが好きだった私は、毎年通っていたリシケーシュから近いハリドワールでクンバメーラが開催されたその年、ババ達とキャンプの日々を過ごす。



クンバメーラで会った、親しくしていたババの一人、シヴラージ・ギリ。
ガンジス川沿いにテントを持つババで、そこで時間をともに過ごし、ご飯をもらい、時々突発的な彼のパフォーマンスで彼がヨガやドラムなどする中、楽器を弾いたりした。

ババは、ある日突然私にイニシエーションを与えると決め、びっくりして、「え!ちょっと待って、それやっても子供できる?」と聞くと、イエスとのことだったので、合意した。私の髪を少しだけ切って、ガンガーに流し、ヨゲーシュワリ・ギリと名付けた。



7年が経った。チャウダンスが人生に突然舞い降りて、シヴァの衣装をまといシヴァを踊るという思いもしなかった展開へ。
私の意思を超えた偉大な力への畏敬の念とともに、もうどうにでもして、と笑って眺めている自分がいる。

ヨゲーシュワリ・ギリは7年の眠りの後、目覚めた。


平成30年8月3日金曜日

チャウダンスと私 2 グルのもとへ

チャウダンスと出会った後は、チャウダンスについて調べつつ、ビデオを見ながら独学の日々。

とりあえず全体の流れについていけるように体を鍛える。

そしてビデオの女性、Ileana Citaristi女史のことを調べる。パドマシュリーというインド政府からの文化勲章を外国人で初めて受賞したオディッシーダンサーであり、同時にチャウダンサーとしても評価されている。そんな彼女に、勇気を出して Eメールを送る。

シヴァの踊りをあなたから学ぶことは可能ですか?と。

すると、可能との返信。

翌年3月に、泊まり込みの個人レッスンを受けにブバネーシュワルへ行く事に。

でも直前、先生の都合で、当初の予定から3日遅れて来るよう言われる。

2017年春分。宇宙の26000年のサイクルが新しく切り替わったと言われる日。
多くの人が抗いようのない力で変容を迫られていた時だと思う。
この春分の日にトレーニングが開始されるという流れにも、ちょっと鳥肌。破壊と再生のシヴァを感じて。

3月末のブバネーシュワルは、気温42度の日々。

フラフラで、吐き気を催しながら、厳しくみっちり教えていただく。

最後には先生の方から突然、シヴァの踊りのパート1は衣装をつけて披露しても良い、と。

もの凄い速い展開に驚きつつも、しっかりやりなさいという励ましと受けとる。


チャウダンスと私

出会いは突然やって来た。

2016年、ヴァラナシ。サラスワティの3歳の誕生日に、ダンスが大好きな彼女のためにシェンが買ってきた本、『Dances of India』。


最初のページに、色々な古典舞踊が写真付きで載っていた。


その中で知らないのが二つ。

アンドラ・ナティアムとチャウ。

普通インドの古典舞踊は、この二つを除いて6つまたは7つと言われる事が多いけれど、この本では一緒になっていた。

アンドラ・ナティアムは、名前からして、アンドラ・プラデーシュ州の踊りと考えられる。

では、チャウって?

疑問に思った私は、とりあえずYoutubeを検索。

最初に見たビデオに、衝撃を受ける。

それは、80年代って感じの古い映像で、外国人らしきとても美しい女性の踊る、半端ない力強さと美しさ、そして妖艶さと奇妙さも相交わったシヴァの踊りだった。


インドの古典舞踊と分類されるもの7種類は、インドを旅する中でとりあえず全種類鑑賞したが、これは雰囲気がかなり違う。

片足を胸の高さまで引き上げ、もう片方の足で回旋しながら、次々にシヴァのポーズをとっていく。瞑想的でありながら、かなりアクロバティック。

うわー、なんて難しそうな踊り。

まじですか、これですか。これをやれって言うんですか、女神様。。踊らされることはわかっていましたが。。

この導きには、戸惑いももちろんあった。

もう既に、ヨガ、ドゥルパド、舞踏をやっていて、これ以上できない、でもこの踊り、なんだかヨガと舞踏の融合みたい。今までの身体鍛錬とシヴァへの愛をここに集結させろと言っているのか。でもキツそう!この歳でこれ始めるって。。。できるのか?

頭の中の議論はよそに、有無を言わせぬ力が私を動かし始めていた。