平成21年12月15日火曜日

場の力


日曜の夜、友人に誘われ、あるレクチャーに行ってきました。タントラの聖典に関する講義で今Shiva Sutraの夢に関することをやっていると聞き、とても興味を持ちました。でも日曜日は外国からチベット密教の学者の方が来ていたため、内容を変えて聖地ヴァラナシの場の力に関するお話でした。

この会を主催しているのは、インドに30年以上住むサンスクリット学者のイギリス人のおじいさんです。ガンジス河を見渡す部屋で、12、3人の人が集まりました。

ヴァラナシは、インドの中でも最も頻繁に研究され、最も多くの巡礼者が訪れるという事実をもとに、その場の力についてお話がすすめられました。

神、天使、幽霊などのSupernatural beingsの中には、特定の場所に住むものが多くいます。人が家に住むように、様々な神もそれぞれの場所に宿ります。ヴァラナシは街全体が曼荼羅になっていて、ヴィシュワナート寺院を中心として神の集団が配置されています。そしてそれぞれの場に宿る神が、その場所を災いから守る役割を果たしているそうです。ヴァラナシの有名な寺院の神の写真や、街中に配置されているリンガム(男根)の写真などを見ました。

月曜日は、Kal Bhairav寺院を訪れました。KalはBlackを意味し、Bhairavは、怒りに満ちたシヴァ神です。破壊の女神カーリーのように、赤い舌を出し、でも男性ということで、口ひげがついています。Raga Bhairavを歌っているので、あなたの音階を歌わせてくださいとお願いにいきました。ここから歩いてすぐだからと言われ、リクシャーをおろされるも、歩いても歩いてもお寺らしきものはない。お店で訪ねると、まだまだ先とのこと。2台目のリクシャーに乗った途端、道は渋滞で全く動かない。辿り着けるんだろうか、、と不安になりながら、日も暮れかけた夕方、やっと到着。花輪を買って、中へ。朱色の印を額につけ、灰もつけ、花輪をもらい、腕輪もまかれ、おはらいもしてもらいました。お参りのあと、Kal Bhairavの写真を買いました。

Bengali Tola の日本食レストランでディナー。かきあげそばを食べました。レストランのテレビでは、『パーマン』のヒンディー語バージョンがやっていました。懐かしくておもしろおかしかったです。

家に帰ってBhairavの写真を飾りました。彼が私の部屋に住み始めたのを感じました。

1 件のコメント:

Yama さんのコメント...

生活感が伝わってきますね。なんだか、鎌倉あたりがベナレスになってしまったようです。ベナレスが少し身近に感じられます。これからも、"音"の修行がんばってくださーい。