平成20年12月8日月曜日
ネズミ寺
ラジャスターン、砂漠の地。カラフルで、個性的な文化を持ち、ジプシーが多くいます。
ラジャスターンのビカネールという地にある、カルニ・マタ寺院は、通称ネズミ寺として有名。お寺の中に、何百匹というネズミがいて、聖なる生き物と考えられています。大量のネズミが自由に動き回っていて、ネズミの糞尿はもちろんそのまま。お寺の中は臭います。
(インドのお寺では、靴を脱ぐことが原則。ここもみんな裸足でお参りします。)
そしてなんと、ネズミが足の上を走ったら、幸運と言われています。また1匹か2匹しかいない白いネズミを見ることができたら、とても幸運なのだそうです。
その寺院の信仰者のインド人男性に話を聞いたところ、彼は来世ねずみに生まれ変わると言います。そしてお寺のねずみは人間に生まれ変わると言います。はあ〜!?いよいよ、わけがわかりません。
あまりに奇妙な話なので、ロンリープラネットで調べてみました。
カルニ・マタという女性が14世紀に実在しました。彼女は多くの奇跡を起こしたことで知られています。息子が溺れ死んだとき、カルニ・マタは、死の神ヤマに、息子を生き返らせてくださいと頼みました。ヤマは、それはできないと断りました。すると、女神ドゥールガの生まれ変わりであるカルニ・マタは、自分の力を使って息子を生き返らせました。そして、彼女の家族は二度と死なないかわりに、以後ねずみに生まれ変わり続けることになりました。
現在でも、その地域の約600の家族が、自分たちはカルニ・マタの生まれ変わりであり、ネズミに生まれ変わると言っています。
やっとあのインド人男性の言っていたことの意味がわかりました。それにしても珍しくて強烈なお寺でした。
お参りに来ていた女学生達。
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1 件のコメント:
知らない文化がたくさんあって、おもしろいですね!
次も楽しみにしてますねっ。
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