今日も舞踏のお稽古に行ってきました。
着くと、今日はお稽古はしません、お金もいりません、この本を見ます、と先生。
どこかから届けられたモディリアーニなどの巨大な画集を段ボールから取り出すよう研究生達に頼みます。みんなで包装をはがし、見始めました。すると2分もしないうちに、じゃ閉まってください、と先生。開けたばかりですが、、と思いながら、みんなで本をしまいます。
予定変更、本格稽古が始まりました。きっと外国から来ている人が多かったから、気を遣ってやっぱりお稽古ということになったのでしょう。
まずは、スペースとドゥエット。スペースとアイラブユー♥
空間と踊る。空間に触れる。空間と最高のラブをしてください、と先生。ロダンの『接吻』の写真をみんなに見せます。
空間には何もないわけではない、どの空間にも何かがある。目の前の空間を見つめて、愛撫するように踊りました。
今自分のいる空間、置かれた環境に、こんな風に丁寧に関わっていきたいと思いました。
突然、じゃ、大野一雄ダンス、と先生。とてもリアルに作られた指人形の大野一雄が踊り始めました。
本当に真剣な顔で、父親の姿をした指人形を操る先生の姿はいつも心を打ちます。
次は、水。床には水の入ったバケツが三つ。水に触れるとき、指先に触れた水を全身で感じ、水になる。
ヘレン・ケラーがサリバン先生に手を引かれて、初めて水に触れた時に、彼女はどう感じたか?そのくらいの敏感さを持って自分の感覚のすべてをもって、触れて、感じる。
雲水、と筆ペンでノートに書く先生。雲も水も決まった形がない。踊る際に、型にとらわれない。頭で考えない。音を全身で感じ、導かれるままに動く。
次は、O'keeffeという女性画家の画集を見せます。女性器を彷彿とさせる抽象画です。(上にのせた2点など。)
繊細な線と、包み込む宇宙のような丸を踊りました。
Hidden Eroticism。隠すエロティシズム。
腕も裏側の白い柔らかい肉の部分を簡単に見せない、隠す。時々見せてこそ良い。
花になる。バラの造花を一人一本持ち、花になりました。体の中心軸に茎を通し、頭頂で咲く花。
しっかりと中心軸を通しながらも、気を張らずに子供のような柔らかさを持って咲く。いつも覚えておきたい言葉です。
最も大きい踊りと最も小さな踊り。最も小さくなって、胎児に戻りました。
最後は、スキップ!ヴィヴァルディの『春』にのせて、みんなでスキップしました。春の喜びを飛び跳ねながら表現。
大きいスキップ、小さいスキップ、溜めてから飛ぶスキップ。踊りにおいても、人生においても、溜めが大切ですというお話。
オーストラリアでは、道に人がほとんど歩いていないので、ときどきスキップしてたな、と思い出す。スキップすると自然と心も躍ります。
4 件のコメント:
はじめまして。
読ませていただいて、胸が熱くなりました。
いつか鎌倉にも伺いたい。
と思ってもう半年以上経ちました。
舞踊とても惹かれます。
初心者でも大丈夫かしら。。。
でも参加したい気持ちです。
ありがとうございます☆
Hiskさん、コメントありがとうございます。
舞踏のお稽古は、経験は一切問わないとのことです。身体的にきついようなことは全くしないですし、詩のようなインストラクションに従って、自分なりに動くだけです。私にとっては、動く瞑想をしに行くところ、また心洗われるオアシスのようなところです。
Yukiさん
お返事とっても嬉しいです。
ありがとうございます。
ちょっと安心しました。
胸に響いた舞踊。
今月行ってみたいと思います♪
すみません。
hiskですが、heeと表記されました。
本名の頭文字がheeなので、
つい書いてしまいましたm(--)m
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